「絵本のまち、かわさき」と社会起業家 小松雄也の活動記録

【経歴】神奈川県川崎市出身。明治大学法学部を卒業後、出版業界最大手に就職。入社1年目で複数の企画で全社1位となり、社内のビジネスコンテストでは優秀アイデア賞を獲得。その後独立。 学生時代に周りの「読書離れ」が進んだ現状に強い危機感を抱く。大学図書館で一人奮闘する中、書評合戦ビブリオバトルと出会い、本を通じた人々の交流に可能性を見出す。2014年に読書を通じた世代間の交流、地域活性化や読書教育へと本格的に取り組むため、在学中に一般社団法人ビブリオポルトスを設立。小中学校での読書教育や、新聞で書評を担当する等、精力的な読書普及活動を続ける。第31回人間力大賞 会頭特別賞。「川崎市における読書普及活動」で第10回マニフェスト大賞 審査委員会特別賞(秋吉久美子選)を受賞。

2018年02月

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川崎市の私立高校でアンケート→選書の図書事業を実施しています。
一クラス45人で14クラス×2学年で1200人超の生徒に選書をしていまして、
1クラス終えるのに1時間半近く一所懸命選書中です!(全部終えるのに40時間!)
なかなか骨の折れる作業ですが、この選書をきっかけに読書に夢中になる生徒がきっと現れることを信じて、全力で本を選んで行きます!
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川崎市岡本太郎美術館で太陽の塔になりました。

一段落するまでしばらくは不定期更新になりますが、「読書のまち、かわさき」のための活動に邁進しておりますので、これからも宜しくお願いします。

小松雄也

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「檸檬」梶井基次郎

日本文学史上で最も美しい日本語を書いた人物は誰か?
という議論で三島由紀夫、志賀直哉、中島敦らと並び必ず名前が上がるのが梶井基次郎です。
彼の短編の中で特に「檸檬」と「桜の木の下には」は何度も読み返しました。
声に出して読むと文章をより深く味わうことができる名作です。


檸檬 (280円文庫)

1. 開き直るまでの道程
えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終押さえつけていた。
私の経験の中で長らく他人と話す機会を持たずに鬱屈とした思いをため込んでいたのは、カナダから帰ってきた後の浪人1年目のことであります。そんなものは自分の心持次第でどうにかなる、と開き直るようになるまでは時間が必要でした。憂鬱だった当時を振り返ってみると、考え方が単一化して極端に走り、悪い方へ悪い方へと自分から転げ落ちようとする傾向にありました。今からすると笑い話でありますが、当時はとにかく必死だったわけです。やはり心の中に適度な適当さを持つことこそが、一番大切なのかもしれません。

2. 物に一目惚れ
実際あんな単純な冷覚や触覚や嗅覚や視覚が、ずっと昔からこればかり探していたのだと云いたくなった程私にしっくりしたなんて私は不思議に思える。
別に普段からそれを探し求めていたわけではないありませんが、稀にそれを見た瞬間、特別しっくりくるものがあります。最近では現在愛用しているシャープペンシル(和製語)との出会いがそうでありました。理屈ではなく、体にフィットするのです。字を書く右手だけではなく、紙を押さえる左手、いや体全部がこのシャープペンシルと適合しているです。私は字を書くだけで楽しい毎日を送っています。

3. 飽きることで選別する
以前はあんなに私をひきつけた画本が、どうしたことだろう。一枚一枚に眼を晒し終わって後、さてあまりに尋常な周囲を見廻すときのあの変にそぐわない気持ちを、私は以前には好んで味わっていたものであった。……
あれだけ好きだったものなのに、ある日突然興味がなくなってしまうことがあります。特に流行ものに対して、私は三日坊主になることが多い傾向にあります。二日程度、異様に熱中した後、三日目には飽きがきてしまうのです。そんな私の性質の中で、身の回りにあるものは洗練されていくはずだが、必ずしもそうとは限らないことが残念で仕方がありません。

小松雄也

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「乙嫁語り」森薫 エンターブレイン

乙嫁語り 1巻 (HARTA COMIX)

英国文化を詳細に描いた「エマ」に続き、森薫の長編第二作です。
1800年代後半の中央ユーラシアを舞台とした乙嫁たちの日常を描いています。
乙嫁とは「可愛いお嫁さん」の意味であり、本作には様々な魅力的な乙嫁たちが登場します。
先日(2018年2月15日)に最新第10巻が発売されましたので、これを機会に是非とも触れてみてください!

1 豊かに感じるのは何故だろうか
まずはこうやって石を並べるだろ。石の上に柱を立てる。柱の上に肘木を乗っけて……(中略)……そっからさきは嫁さんたちに任しておけばいい。床にじゅうたん敷いて、壁掛けかけて、そうすりゃ一軒出来上がりだ。
コンクリートの家に住む私にとって、自然に近い家に大きな魅力を感じます。実際に木造の一軒家に3年間住んでいたことがありますが、木の家はコンクリートの家とは違い、家の中の空気が瑞々しく潤い、その空間にいるだけで力が湧いてくるような気がします。特に冬場でも木の家は乾燥しないため、とても居心地が良いです。英気を養うには、より自然に近い木の家が最適であります。

2 歌と生きる日常
わたしの馬は 金の馬 お前に乗せよう黄金の鞍を おまえにかけるは銀のはみ 鳥が空をとぶように 青い草野を駆けめぐる
私の世代には、民謡の伝承があまりされていないように思います。祖父母の世代は、上から伝わってきた歌をよく口遊み、父母の世代もそれを聞いて育っています。しかし、娯楽の多様化の影響か今の若者で、口承されてきた歌を諳んじることのできる人は、私も含めて圧倒的に少ないため、何だか寂しい気がします。祖父母に会う際には、色んな歌を聞かせてもらうのですが、幼少期を過ぎると口頭伝承を覚えるにはなかなかこれが難しいです。子供の頃からそういった歌に触れてみたかったと強く思います。

3 死に対する価値観
お前さんの心配する気持ちは分かるよ。平気だと思っていたのが、いきなりコロッといっちまう事は多いからね。
医学の発達により、突発的な早世は少なくなった。その代わりに、死というものが日常から排除され、よく分からないものとなってしまったのではないでしょうか。私は葉隠に興味を持つだけあって、幼少の頃より死に対して敏感であったらしいです。あれは小学1年生の頃、死に対する恐怖で2か月ほど毎晩泣いていたらしい。死と永遠の概念が怖かったのでしょう。しかし2か月も考え抜くと、今度は開き直って死ぬことは生きることである、という哲学にたどり着いたのだから不思議なものです。

小松雄也

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本日の舞台は2014年11月15日(土)。
学生が自分の好きな本を紹介しその中から観客が一番読みたいと思った本(チャンプ本)を決める書評合戦「全国大学ビブリオバトル2014~京都決戦~」の予選会が11月15日、和泉図書館で開催されました。
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主催は、法学部3年(当時)の小松雄也さんが代表理事を務める一般社団法人ビブリオポルトス。
予選会には本学をはじめ、5つの学校から14人の発表者が集い、42人の観客が参加。1組7人のビブリオバトルが行われ、予選会史上、最も激しい大会となった。
第1グループでチャンプ本を獲得したのは、専修大学3年の新垣愛香さん。1953年に書かれたレイ・ブラッドベリ「華氏451度」を紹介し、「この本で描かれた近未来と、今の時代がリンクしている」とSNSやスマートフォンによる読書文化の破壊を警告した。
第2グループでは、千葉医療センター付属千葉看護学校2年の明石健太郎さんが紹介した大津秀一「傾聴力」がチャンプ本に。明石さんは「看護師になるために、口下手な自分が目指すべき姿」と発表した。(明治大学広報第624号掲載)
明治大学広報
7人という最大人数によるビブリオバトルを2ゲーム開催しました。
(5分の発表+2分の質疑応答)×7人×2ゲームで、交代&投票時間も合わせて2時間超の大激戦。
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チャンプ本は第1ゲームは「華氏451度」

第2ゲームは「傾聴力」でした。


他に紹介された本は以下の通りです。


裸でも生きる ~25歳女性起業家の号泣戦記~ (講談社+α文庫)

儀礼としての消費 財と消費の経済人類学 (講談社学術文庫)

ツァラトゥストラかく語りき (河出文庫)

地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)

モモ (岩波少年文庫(127))

私が明治大学を卒業してからもうすぐ2年となりますが、卒業間際に設立したMeiji Book Avenueという明治大学図書館所属の学生団体に活動は脈々と受け継がれています。明治大学和泉図書館 蛍雪時代
雑誌「蛍雪時代」にも特集記事が組まれてとても誇らしいです。
川崎市にも明治大学生田キャンパスがありますので、活動において連携して行ければと思います。

小松雄也

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未来をつくる図書館 菅谷明子 岩波新書

未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― (岩波新書)
私がニューヨーク公共図書館に興味を持つ契機となった本です。
NPOが89もの多用な図書館を運営するシステムに匹敵するものは、日本では未だ育まれていません。
日本独自の運営方法とニューヨーク公共図書館の良い面を組み合わせた上で、既存の図書館に変革を与えていくことが私の学生時代からの目標です。日本の図書館文化はまだまだ発展することができます。

1. 地域コミュニティからビジネスへ
図書館という公共的な場でビジネス支援というのは最初は違和感があったが、ビジネスを行うためには情報収集が不可欠であり、とりわけ大企業に比べて情報環境が遅れがちな地元の中小企業や個人経営者をサポートするのは、理にかなうと思えるようになった。
日本の図書館は、大方が行政によるものであり、そこにはビジネス的発想が乏しいです。しかし、私は図書館こそが、ビジネスを育む場として最も適していると確信します。地域コミュニティの活動と、ビジネス活動がもっと近くなれば、地元の経済も活性化するに違いありません。

2. 芸術を育てるということ
「アーティストにとって調査は創作の原点です。彼らに必要な資料を提供し、新たなインスピレーションを与えるのが図書館の役割です」。ジャッキー・デイビス舞台図書館館長の言葉は明快であった。
調査・研究は創作活動の源であります。特に芸術を育てるという視点は日本全体に欠けているのではないでしょうか。伝統文化への補助金だけではなく、創作活動全体への支援こそが、図書館の役割であると思います。アーティスト同士のコミュニティ形成、発表の場・情報の提供、一般市民への発信、と今考えただけでもこれだけの役割を担うことができるのです。日本の芸術文化を成熟させるためにも、このような環境整備は急務であります。

3. 市民の情報拠点としての図書館
日本との最も大きな違いとして指摘できるのが、アメリカでは地域の図書館は、市民のくらしを幅広くサポートし、また地域の情報拠点という役割を担っている点だ。
日本での同じような役割は、市役所か区役所でしょうか。しかし、私たちは何かしらの用がないと、そこを訪れないのが現状です。とりあえず図書館に行く、という文化は日本には大学図書館ぐらいにしか根付いていません。特にニューヨーク公共図書館は、911テロの際、どのメディアも混乱している中で、独自の発信をして重要な情報拠点となりました。日本も311の震災を経験した中で、防災の点からも図書館の役割は、地域の情報拠点として環境を整えなければなりません。

小松雄也拝

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「肉体の悪魔」 ラディゲ 新潮文庫 訳者 新庄嘉章

肉体の悪魔 (新潮文庫)

三島由紀夫が少年時代から耽読した作家、レイモン・ラディゲ(1903~1923)
新潮文庫の本作には表題作ともう二編が収められています。
ワンコインでこの名作が読める現代に心から感謝したいです!
(これは本当に素晴らしいことなのです!)
驚くことなかれ、この作品をラディゲが書いたのは16~18歳の時であります。
パリ近郊の小都市サン=モールに生まれ、14歳から詩を書き始めていたそうです。
これだけの作品を書きながら、ラディゲは腸チフスのため20歳で夭折します。
ラディゲの素晴らしい才能を是非とも堪能して欲しいと思います。

1. 時間を分けて考えたい
こんなぐあいに、遊んだり勉強したりといった生活の不利なことは、一年中まがいものの休暇になってしまうことだった。
浪人生活を三年も(!)歩んできた私にとって、この言葉は首肯せざるを得ません(笑)。しかし、物は言いようで、ギャップイヤーという言葉もあります。カナダへの語学(野球)留学・甲子園でのアルバイト・スポーツジムのインストラクターと、期せずして私はギャップイヤーを満喫していたようです。だが、やはり中途半端な状態では実入りが少ないこともまた事実であります。遊ぶときは遊び、勉強するときは大いに勉強する。このようなけじめと覚悟は、持っていた方が良いのは間違いありません。

2. たまにはストイックに
一番僕を苦しめたのは、僕の官能に課せられた断食だった。僕のいらただしさは、ピアノのないピアニスト、たばこのない愛煙家のそれであった。
意識的に毎日の習慣に制限を加えてみると、自分にとって本当に必要なものが分かってきます。私の場合、長時間のネットサーフィンを一切やめてみると、読書や勉強に費やす時間が劇的に増え、睡眠の質も向上しました。日常生活では、無意識の内に習慣化してしまうものが多いため、試しに一度、無駄かもしれないと思うことを止めてしまうことをお勧めします。ポイントは一切を断つことです。日常には、想像以上に余計な時間が多いため、たまには断食をするぐらいが丁度良いのかもしれません。

3. 静けさが恋しいときもあるが
墓場とか、ある一定の部屋でなければ、死んだ人や、今目の前にいない恋人のことを考えられないものだろうか?
そんなことはないと思います。思索するのに適切な場所というものはあるでしょうが、基本的に考えるという行為は場所を問わないはずです。私は、散歩をしながら考えることが好きです。今まで電車で通り過ぎていた駅に降り、初めて歩く街は格別であります。そこから二時間も三時間もかけて。自分の親しんだ道まで目指すのは、素晴らしい時間です。考えがまとまらない時や、面白い発想が出ない時には、私はとりあえず歩き始めるのです。

小松雄也

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2018年3月1日(木)より児童養護施設への図書寄贈のためのクラウドファンディングを開始します!
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あと2週間で情報解禁です!
2000円から支援が可能ですので、宜しくお願いします!
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【予告】「Facebookでいいね!&シェアを宜しくお願いします!」
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1460503144076698&id=100003510796871

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本日の舞台は2014年11月3日(月祝) 川崎市岡本太郎美術館&川崎市立多摩図書館&一般社団法人ビブリオポルトスの合同イベント!
開館時には当時小学生の私は、川崎市立下小田中小学校の社会科見学として訪れた美術館にて、その15年後にはイベントを任されるという何だか感慨深い1日でした。

「TARO本で語ろう!」岡本太郎美術館ビブリオバトルは、文化の日に川崎市岡本太郎美術館にて行われました。
本イベントは美術館開館15周年記念「TARO祭り」のラストを飾る催しとなり、70名の川崎市民が参加しました。
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お勧めの本を紹介し観客が一番読みたいと思う本(チャンプ本)を決める書評合戦「ビブリオバトル」今回は「TARO本」をテーマとして岡本太郎に関連する書籍で開催しました!
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8人の出場希望者が集まり、4人によるビブリオバトルが2回行われました。
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・「沖縄文化論」岡本太郎
・「自分の中に毒を持て」 岡本太郎 青春文庫
・【チャンプ本】「自分を賭けなきゃ」岡本敏子
・「今日の芸術」岡本太郎
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・「かの子繚乱」 瀬戸内晴美(寂聴)講談社文庫
・「一平かの子 心に生きる凄い父母」(チクマ秀版社)
・【チャンプ本】「美の呪力」
・「自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか」2014_11_03_074782014_11_03_07472
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こんなに壮絶なビブリオバトルがあるのか!というのが率直な感想でした。
「私、この本で離婚の危機を乗り越えたんです」という冒頭から飛ばしてくる女性や、本の紹介中に朗読して涙を流し始める女性(熱量が凄かった)等、岡本太郎好きには濃い人(褒め言葉です)しか集まらないのかと驚愕したことを覚えています。

このイベントの様子は下記のハンドブックに寄稿していますので、一読していただければ幸いです。


私自身も岡本太郎が大好きで「自分の中に毒を持て」は座右の書の一冊です。朝日中高生新聞20160417 「自分の中に毒を持て」岡本太郎
このような濃厚に過ぎるイベントをまた開催したいですねー!
開館当時は小学生だった私が、15周年記念のイベントを任されるという感慨深い1日でした。
読書の秋でもある「文化の日」にこのようなイベントを担当できたことを光栄に思います。
「読書のまち、かわさき」をこれからも盛り上げて行きたいです。


小松雄也





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「下山の思想」五木寛之 幻冬舎新書

下山の思想 (幻冬舎新書)
世界史史上、奇跡ともいわれる復興を果たした経済大国日本は、そろそろ下山の段階にあると著者は指摘します。下山とは、後ろ向きな行動ではなく、次の登山のための準備であるとも言えます。むしろ下山こそが登山の醍醐味ではないでしょうか。
この本は大学生の時に法学部の同級生に勧められました。この同級生も変わり者で、法学部を卒業した後に文学部の大学院に通い、哲学者になる事が将来の目標であると語っていました。面白い友人に勧められた本は、たいていの場合面白いです。

1. 下山こそ油断は禁物
下山の途中で、登山者は登山の努力と労苦を再評価するだろう。下界を眺める余裕も生まれてくるだろう。自分の一生の来し方、行く末をあれこれ思う余裕も出てくるだろう。
私も山が好きです。とは言ってもフル装備での本格的な登山ではなく(雪山は怖いです)、散歩と同じ服装で友人と何時間も話しながら登ることが好きです。山頂に辿り着くと、下山を控えているにもかかわらず、八割方仕事を終えたような気持ちになってしまうことはないでしょうか。しかし、下山こそが最も注視すべき大仕事です。足を踏み外すことは下山中の方が圧倒的に多く、家に帰るまでが登山なのであります。

2. 誰を信頼するのか、しないのか
情報のなかから、なるほどと納得できるものを選んで、日々の暮らしに使う。しかし、巷にあふれる情報は、ほとんど当てにならない。ある人は白といい、ある人は黒という。
私たちは基本的に専門家ではないため、目新しい情報へのリテラシー能力は低くならざるを得ません。信じる、信じないは個人の裁量に丸投げされ、判断は自己責任だとあらゆる場面で切り捨てられます。このような時代では、誰が信頼できるかどうかが、私たちには重要になってきます。それは専門家か、または知見の深い友人であるのか。情報を判断するためには、どの人の判断を参考にするのかが、現代では肝心であります。

3. 努力は続ける才能
努力が苦手に生まれついてきた人間は、どう生きればよいのか。私の少年期の悩みは、常にそのあたりにあった。
好きなことは、やり続けても疲れない、とは私が経験の中で得た哲学です。私の周りにも、ひたすら努力をすることが好きな友人たちがいます。しかし、彼らが全員優秀かと問われると、そうでもありません。おそらく努力には質があるのでしょう。ところで、私は「努力」や「頑張る」といった言葉があまり好きではありません。特に「頑張る」とは、当て字ではあるが、頑なに張るという字面が、力んでいる感じがして、しんどい。もっとリラックスをして、情熱を何かに向けたいと思います。

小松雄也


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ダンボールに印刷した紙を貼って、切り抜いたあと組み立てるだけ!
中原図書館長(当時)考案よりお手軽ブックスタンドのデータをいただき、ロゴデザインをお願いした友人に作成してもらいました!
これから小学校での開催も増えますので、図工の時間なんかで組み立ててもらえると嬉しいですね!
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「本でつながる 読書のまち ビブリオポルトス」
一般社団法人ビブリオポルトスとは?
http://kawasaki-komatsu-yuya-bibliobattle.officialblog.jp/archives/7127657.html
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以下に添付する画像は、自由に活用してください!
お手数ですが、画像をクリックして開き、それから保存をお願いします!

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ブックスタンド
バージョン2
ブックスタンドv2
バージョン3
ブックスタンドv3
バージョン4
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適当なダンボールに、カラー印刷した紙を貼って組み立てるだけ!
完成品のコンテストを募集します(受付期間は~2070年)

是非とも楽しんで作ってみてください!

小松雄也

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本日の舞台は2014年9月28日(日)の出来事。
一般社団法人ビブリオポルトスを社会起業してから初のイベントです。
第二回多摩図書館
川崎市立多摩図書館では当時の鈴木館長が素晴らしい人物で、プレスリリースや川崎市内の大学(明治大学・専修大学・日本女子大学)へのポスター掲示&チラシ配布等、精力的にサポートをしていただきました。
今回で多摩図書館では2回目となるビブリオバトル入門&体験講座、川崎市民の方を中心に24名の方が参加してくれました。
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多摩図書館館長の挨拶から始まり、事前に公募した4名の方にエキシビジョンマッチへ参加していただきました。
・【チャンプ本】「范の犯罪」 志賀直哉 岩波文庫 小僧の神様他十篇から
・「神経症の時代 わが内なる森田正馬」 渡辺利夫 TBSブリタニカ
・「なまけもののさとり方」 地湧社 タデウス・ゴラス
・「テヘランでロリータを読む」 白水社 アーザル・ナフェイシー10635858_572091536251201_6147209798722388531_n
以下、4人一組のワークショップで紹介された本です。
・【チャンプ本】「すごい虫のゆかいな戦略」 BLUE BACKS 安富和男
・「科学と宗教と死」 集英社新書  加賀乙彦
・「脱会」  神保タミ子
・「森は海の恋人」 文春文庫 畠山重篤10710564_572091446251210_2870746136136528893_n
・【チャンプ本】「太陽の子」 角川文庫 灰谷健次郎 
・「はぐろとんぼ」 かがくのとも 吉谷昭憲
・「鈍感力」  渡辺淳一
・「清兵衛と瓢箪・網走まで」  新潮文庫 志賀直哉10672212_572091506251204_5870378298428563057_n
・【チャンプ本】「世界の食べもの――食の文化地理」 講談社学術文庫 石毛直道
・【チャンプ本】「人をめぐる冒険」 高木悠鼓
・「自分の中に毒を持て」 青春出版 岡本太郎
・「The Lazy Man's Guide to Enlightenment 」Thaddeus Golas  
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・「都会のトム&ソーヤ(1)」  講談社文庫 はやみねかおる
・「ロリータ」 新潮文庫  ウラジーミル・ナボコフ1907824_572091416251213_6861376952955184003_n
次回、多摩図書館との共催事業で、岡本太郎美術館ビブリオバトルを開催します!
2014年11月3日(月祝)は文化の日であり、川崎読書週間の日でもあります!

ここから様々な企業・団体とのビブリオバトルが始めります。
川崎市から始まり、多くの人達と出会う素晴らしいご縁に恵まれました。
これからも読書普及に邁進します!

小松雄也


小松雄也

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