「絵本のまち、かわさき」と社会起業家 小松雄也の活動記録

【経歴】神奈川県川崎市出身。明治大学法学部を卒業後、出版業界最大手に就職。入社1年目で複数の企画で全社1位となり、社内のビジネスコンテストでは優秀アイデア賞を獲得。その後独立。 学生時代に周りの「読書離れ」が進んだ現状に強い危機感を抱く。大学図書館で一人奮闘する中、書評合戦ビブリオバトルと出会い、本を通じた人々の交流に可能性を見出す。2014年に読書を通じた世代間の交流、地域活性化や読書教育へと本格的に取り組むため、在学中に一般社団法人ビブリオポルトスを設立。小中学校での読書教育や、新聞で書評を担当する等、精力的な読書普及活動を続ける。第31回人間力大賞 会頭特別賞。「川崎市における読書普及活動」で第10回マニフェスト大賞 審査委員会特別賞(秋吉久美子選)を受賞。

タグ:選書図書運動

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【「絵本のまち、かわさき」運動を始めました】

地域社会を繋げる架け橋として「絵本」を活用することを思い立ちました。
まずは地元・川崎市中原区周辺から開始します!

この度、10月31日までの約4ヶ月間「絵本のまち、かわさき」運動を始めました。この運動では「絵本」を皆様から直接集めて施設に寄贈します。ご家庭でこどもが大きくなって読まなくなった「絵本」や、どうしても読んで欲しい「絵本」を広く募り、私たちが橋渡しの役割を担うことで、市内の保育園に届けます!

この運動には身近な「絵本」を通じて図書寄贈という社会事業に気軽に参加することで「地域のこども達」との繋がりを実感して欲しいという強い想いがあります。

まずは「1000冊の絵本」を40の施設に届けることを目標に集めて行きます。

お願いしたいことは2点あります。
(1)ご家庭にあまり読まなくなった「絵本」があれば寄贈していただければ幸いです。
(2)この「絵本のまち、かわさき」運動を地元の人たちに広くお伝えして欲しいです。

特に中原区内でしたら私(小松)が自転車で「絵本」を受け取りに行けますので、下記の画像を共有して欲しいです。
「絵本のまち、かわさき」運動

「絵本」を通じて地域に新しい繋がりを作るため、まずは地元から始めてみたいと思います。
どうかご協力を宜しくお願いします。

一般社団法人ビブリオポルトス代表理事 小松雄也

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昨日の2018年6月15日(金)、タウンニュース中原区版に記事が掲載されました。
20180615タウンニュース中原区版
https://www.townnews.co.jp/0204/2018/06/15/436194.html

小松雄也さん
図書110冊を寄贈
新日本学園の子どもたちに

一般社団法人ビブリオポルトス代表理事の小松雄也さんが6月2日、児童養護施設新日本学園(加藤健志園長)の子どもたちに図書110冊を寄贈した。小松さんは、読書の普及をめざす活動をしており、養護施設の子どもたちに本を贈ろうと、クラウドファンディングを実施。目標金額は10万円だったが、17万7000円の支援が集まり、プロジェクトは成立した。
その後、子どもたちからアンケートを募り、一人ひとりにあった図書を選出。55人の子どもに2冊ずつ、計110冊の本を届けた。
寄贈式典に出席した男子生徒は「今すぐにでも読みたい」と笑顔で話した。小松さんは「みんながアンケートを書いてくれたのが嬉しく、早く届けたかった。人生に生かしてほしい」と話した。
小松さんは今後も、区内のわくわくプラザなどに寄贈するため、活動を続けていくという。

武蔵小杉ブログ様にも特集記事を書いていただきました!
http://musashikosugi.blog.shinobi.jp/Entry/4220/


地域の皆様にご支援いただき、共に「読書のまち、かわさき」を盛り上げていこうという動きが生まれています。本当にありがとうございます。

2018年6月5日(火)の読売新聞夕刊にも記事を掲載していただきました!
20180605読売新聞

次の図書寄贈の予定は、6月27日(火)に市内の「わくわくプラザ」に本を贈る予定です。
「選書図書運動」をより地域に根ざした活動にできるよう尽力してい行きたいと思います。

これからも宜しくお願いします。


一般社団法人ビブリオポルトス代表理事 小松雄也

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2018年6月2日(土)に川崎市中原区の児童養護施設「新日本学園」のこども達55名に110冊の本を届ける寄贈式典を実施して来ました。クラウドファンディングにご協力していただいた皆様、無事に本を届けることができました。ご支援、本当にありがとうございました!

 【人生を切り拓く1冊をこども達へ。寄贈式典を6月2日(土)に実施】
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(新日本学園で110冊の本を届ける様子)
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(小学生・中学生の代表者6名に2冊ずつそれぞれ選書した本を届けました。)
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(弊社マスコットキャラクター「ビブニャン」も手伝ってくれました!)

一般社団法人ビブリオポルトス代表理事の小松が、3月1日(木)からの一か月間、図書寄贈のためのクラウドファンディングに挑戦し、6日目で成功させました。
https://readyfor.jp/projects/biblio-portus15585

この度、川崎市中原区にある児童養護施設「新日本学園」のこども達を対象に一人一人「自分の好きなこと」「将来の夢」等の簡単なアンケートをとり、その回答に基づいた選書を行うことで「興味のもちやすい本」を彼らに届けます。今回は施設で過ごしている55名の3歳~18歳のこども達に2冊ずつ計110冊の本を選書しました。2018年6月2日(土)14時00分より新日本学園2階の図書室で寄贈式典を行いました。

また、今回は川崎市の本屋「北野書店」の全面協力のもと、お届けする本には全面フィルムコーティングを施します!北野書店は、店舗での書籍販売はもちろん、川崎市内を中心に公共図書館や学校へ向けた外商活動も行っており、その中で川崎市の「障害者地域就労援助センター」とも連携し、図書装備の仕事も請け負っています。

2018年5月27日東京新聞に掲載。
20180527東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201805/CK2018052702000122.html

【子どもに贈る、好みの本 川崎・中原の小松さん 来月第1弾】

子どもたちに読書の習慣を広めようと活動する一般社団法人「ビブリオポルトス」の小松雄也代表理事(27)=川崎市中原区=が、子ども一人一人の興味に沿った本を選んで贈るプロジェクトを始めた。まずは自身が見学し、アンケートをして興味などをつかんだ市内の児童養護施設の子どもたちに一人二冊ずつ、計百十冊を贈る。 (小形佳奈)

 小松さんは高校卒業後、カナダに語学留学したものの、自国のことを十分に説明できず、知識の乏しさを痛感。明治大法学部に入学するまでの三年間、二日に一冊のペースで本を読んだ。大学在学中、ラテン語で「本の港」という意味のビブリオポルトスを設立。各発表者がお薦めの本を紹介し、参加者が投票で最も読みたい本を選ぶ書評合戦「ビブリオバトル」の市内開催に力を尽くしたこともある。

 出版取次会社に就職し、担当する長野県内の中学校で、アンケートを基に生徒一人一人にお薦めの一冊を選んだところ、生徒の読書量が増え、手応えを感じた。「会社の枠を超えて展開したい」と昨年五月に退職した。

 川崎市内でプロジェクトを始めるにあたり、学童保育やこども文化センターへの寄贈も検討したが、見学した児童養護施設で職員から「子どもたちは図書室にいる時間が長い」と聞き、「まずは最も読んでくれそうで必要とされているところに贈ろう」と決めた。この施設の三歳から十八歳までの五十五人に興味のあることや将来の夢を問うアンケートをして選書の参考にした。

 例えば「俳優になりたい」という中学生には、高校の演劇部を舞台にした小説を選んだ。来月、寄贈を受ける施設の施設長は「図書券での寄贈が多く、子どもの興味に合った本を選んでくれるというのは初めて。非常にユニークな取り組み」と評価する。

 小松さんは、本の購入費十万円を今年三月に一カ月間行ったクラウドファンディングでまかなった。本の取り寄せと表紙のフィルムコーティングは、市内に本社のある北野書店(幸区)に依頼。同社では、図書館などに納品する本のコーティング作業を市の障害者地域就労援助センターから紹介された障害者が担っている。北野嘉信社長(40)は「地域の力が子どもたちに役立つ。今後も協力したい」と話す。

 小松さんは「地元で手の届く範囲から人のつながりを広げたい」と、次は他の児童養護施設や保育園などに本を贈るための資金を街頭募金でも集めるつもりだ。「学年を追うごとに子どもたちは本を読まなくなるという統計があるが、川崎から不読率をゼロにしたい」と張り切る。


 これから「読書のまち・かわさき」をより具体的に実現して行くため、川崎市内のこども文化センターやわくわくプラザ、保育園などにも本を届ける活動に取り組んで参ります。今回の寄贈式典では施設のこども達も参加し、弊社公式キャラクターである「ビブニャン」も駆けつけてくれました!
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(110冊の本を机に並べました。以下、ブックリストを公開します。)

国境のない生き方 ヤマザキ マリ
盤上のアルファ 塩田 武士
君たちはどう生きるか 吉野 源三郎
セッター思考 竹下 佳江
ブルネイでバドミントンばかりしていたら 大河内 博
カリコリせんとや生まれけむ 会田 誠
風が強く吹いている 三浦 しをん
何のために働くのか 寺島 実郎
道を継ぐ 佐藤友美
ひゃくはち 早見 和真
「弱くても勝てます」 高橋 秀実
伝わる技術 風間 八宏
ミシン 嶽本 野ばら
銀河のワールドカップ 川端 裕人
深夜特急 沢木耕太郎
エミリー 嶽本 野ばら
東大卒プロゲーマー ときど
夏と花火と私の死体 乙一
ゾーンの入り方 室伏 広治 
変えることが難しいことを変える。 岩渕 健輔
職業としての編集者 吉野 源三郎
編集者という病い 見城 徹
大きくなる日 佐川 光晴
英語達人列伝 斎藤 兆史
ひまわり事件 荻原 浩
夏子の冒険 三島 由紀夫
宇宙のウインブルドン 川上 健一
オン・ザ・ライン 朽木 祥
ジヴェルニーの食卓 原田マハ
月と六ペンス サマセット モーム
暗いところで待ち合わせ 乙一
風の靴 朽木 祥
熱球 重松 清 
雲は湧き、光あふれて 須賀 しのぶ
ボクの音楽武者修行 小澤征爾
いちご同盟 三田 誠広
阪急電車 有川 浩
そのときは彼によろしく 市川 拓司
夜の蝉 北村 薫
武士道シックスティーン 誉田 哲也 
たのしい川べ ケネス・グレーアム
トムは真夜中の庭で フィリパ・ピアス
本日は、お日柄もよく 原田マハ
時の旅人 アリソン アトリー
物語ること、生きること 上橋菜穂子
司法記者 由良 秀之
演劇入門 平田 オリザ
幕が上がる 平田 オリザ
春や春 森谷 明子 
階段途中のビッグ・ノイズ 越谷 オサム
真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ 大沼 紀子
昨夜のカレー、明日のパン 木皿 泉
横井軍平ゲーム館 横井 軍平
ゲームの教科書 馬場 保仁
晩夏のプレイボール あさの あつこ
グラウンドの空 あさの あつこ
セカンドウィンド 川西 蘭
あと少し、もう少し 瀬尾 まいこ
今ここにいるぼくらは 川端 裕人
小学五年生 重松 清
鴨川ホルモー 万城目 学
一瞬の風になれ 佐藤 多佳子
やかまし村の子どもたち アストリッド・リンドグレーン 
エーミールと探偵たち エーリヒ ケストナー
冒険者たち 斎藤 惇夫
飛ぶ教室 エーリヒ ケストナー
霧のむこうのふしぎな町 柏葉 幸子
またたびトラベル 茂市 久美子
ぼくは「つばめ」のデザイナー 水戸岡 鋭治
電車で行こう! 川崎の秘境駅 豊田 巧
ドリトル先生アフリカゆき ヒュー・ロフティング 
ロビンソン・クルーソー ダニエル・デフォー
サッカーボーイズ はらだ みずき
宇宙のふしぎ なぜ?どうして? 宮本 英昭 
こぎつねルーファスのぼうけん アリソン アトリー
うめぼしくんのおうち モカ子
クッキーのおうさま 竹下 文子
しろいいぬ?くろいいぬ? マリオン・ベルデン クック
なぞなぞのすきな女の子 松岡 享子 
とびらをあけるメアリー・ポピンズ P.L.トラヴァース
6人のお姫さま 二宮 由紀子
リトル・プリンセス ケイティ チェイス
なでしこ物語 波野 りさ 
なでしこキャプテン! 澤 穂希
浅田真央 私のスケート人生 浅田 真央
ウォルト・ディズニー伝記 ビル・スコロン 
ながいながいペンギンの話 いぬい とみこ
クレヨン王国いちご村 福永 令三
がたん ごとん がたん ごとん
とどくかな
ピン・ポン・バス
せんろはつづく
ミッキーと かくれんぼ
カンカンカンでんしゃがくるよ
山猫たんけん隊
ちょろりんと とっけー
たんていドラえもん マジックルーペでさがせ!
知育ちがいさがしブック
おんなのこのめいさくえほん
天使のかいかた
12の贈り物
ゆめいっぱいみんなだいすき
ゆめいっぱい かがやくみらい
ぞうくんのさんぽ
めっきらもっきら どおんどん
ルドルフとイッパイアッテナ
アンパンマンうきうきどうぶつえん!
どうぶつだあれかな
アナと雪の女王 エルサのサプライズ
5歳 めいろ
2018年寄贈式典
(式典1時間前に来校し本を並べて大満足な小松。)

次回は大戸のこども文化センターへの寄贈を目指すクラウドファンディングと、川崎市のご当地作家「かこさとし」先生の絵本を保育園に届ける「募金活動」を近く開始します!
日本全国に「読書をする人」を増やして行くため、まずは地元川崎市から始めて行きます!

これからも宜しくお願いします。

一般社団法人ビブリオポルトス代表理事 小松雄也

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最近の読書普及活動としては、書評合戦ビブリオバトルよりも「選書図書運動」に比重を置いています。選書は非常に根気のいる作業ですのでなかなか時間の確保が難しいですが、これからは週一程度でブログの更新を再開したいと思います。

基本的にビブリオバトルは「本好き」が集まる傾向にあります。私の所属していた「日本出版販売株式会社(以降「日販」)」では「書店に訪れる人」しか全く見えていないように、私もまた「本好き」にしか遡及できていなかったように思います。

出版業界では書店での「単価を上げる」「回転率を上げる」ことが至上命題とされてきました。小売業としては非常に正しいのですが、そもそも本屋に来る人が減っている昨今、その流れを食い止めることが喫緊の課題です。出版業界は1996年をピークに未だ右肩下がりが続いています。ここ20年で1兆円以上の市場が消えました。しかしながら打開策は全く掴めていないのが現状です。

私はビブリオバトルを活用することで各地方自治体の教育委員会と連携し、学校図書館と外商店(街の本屋)の関係を活性させるモデルケースを提案していました。しかし、今思うとそれも業界内の域を超えられていない活動であったと痛感するのです。「イベントの参加者数を増やす」「開催頻度を上げる」それは「本好き」をより「本好き」に寄らせ、閉塞的なコミュニティの発展を促進しただけに過ぎないのではないでしょうか。もちろん人が集まることは決して悪ではなく、注目される施策も積極的に打つべきなのですが、それが「読書普及」なのかと問われると、「この地域」の「本好き」を集めるイベントをしただけとしか答えられないような気がするのです。

一番手を打つべきなのは「本屋に来ない人たち」であり、「本を読まない人」を「読書家」にすることが真の「読書普及」ではないでしょうか。一ヶ月に一冊も本を読まない「不読者」の割合は高校生・大学生と共に50%を超えて、これから社会に出てくる20代のほとんどは「不読者」という昨今、彼らに読書の楽しさを伝えることが急務なのではないでしょうか。

アンケートに基づいて「こども達」(たまに大人たち)に本を選ぶ作業は、「机の上に本を置く」ことへの第一歩であると思います。勉強の習慣を身につけるためには、まずは机の前に「座る」ことを毎日行うことが必要です。それと同じで「本を読まない人たち」に歩み寄った本を選書し「机の上に本を置くこと」ができれば、きっと「不読者」の数は現状よりも減らすことができると私は確信しています。

さて私は今からちょうど1年前の「2017年5月31日」に日販を退職しました。
一般社団法人ビブリオポルトスを社会起業してから3年、新卒からは1年と1ヶ月をこの会社で過ごしました。2016年11月のある日、日販独立の半年前に以下のような青臭い文章を記していましまので、ここに引用したいと思います。青臭いと言いましたが、その思いは今と全く変わってはいません。

【魂が腐ることを危惧している】
私は出版業界の中核を担う会社の、一人の新入社員である。
自分の能力(ビブリオバトル・企画力・突進力)を最も生かせると踏んだ部署の公募に応募し、川崎市教育委員会を皮切りに日本全国の読書教育活動として実現したいことや、3兆円市場に向けた構想を思う存分ぶちまけた。新規部署では新しい風と、あらゆる企画を無理矢理でも実現させる膂力が必須であると確信したからである。

去る10月10日、会社を辞め自力で構想を実現しようかと迷っていた矢先、絶妙なタイミングで10月12日に公募が出され、読書教育に全力を出せる可能性に大いなる情熱を見出した。そこから自分の中のギアが一段上がり、生き生きと営業として成果を出すことができた。12日、出張先で公募の報せを知り、帰りの特急あずさの中2時間半で応募用紙を書き上げ、14日の朝に上長に相談した。この日のスピード感は凄まじかった。上司がさらに上に相談し、私との面談を重ね、ついには役員と話す機会に恵まれた。14日の昼過ぎである。役員は忙しい中、私のために2度も時間を割き、応募用紙の添削まで引き受けてくれた。

「お前のやることは絶対にこの業界に必要だから、自信を持ってことにあたれ」「お前のやりたいことを全面に引き受けられる部署は、残念ながらこの会社にはない。だから最もやりたいことに近いこの部署に挑戦するお前を全力で応援する」「昼前に、担当役員と部長に挨拶に行った。まだ入社して半年の新人だが、誰よりも明確なビジョンと情熱を持って仕事にあたる男が公募に申し込むから宜しく頼むと伝えた」

私は昼過ぎの喫茶店(穂高)で涙が止まらなかった。素晴らしい職場に恵まれ、だからこそ自分の能力を十全に発揮しなければならないと強く誓った。

結果は落選。通った面々が自分よりも企画力・実行力に優れていたとは到底思えず(生意気であることは重々承知の上)、納得がいかないので面接官を務めた部長に時間を都合してもらい直談判。

「情熱的なのは歓迎するが、他の社員との温度感が異なる」「スタートアップの現段階にあなたの想定することは満足にできないと思う」「営業として一皮剥けたら来て欲しい、負担にならない限りでビブリオバトルの協力を要請する」
つまり扱いづらいから今は来るなと言われたのである。

悔しい。非常に悔しい。
何よりも一段上げてしまったギアが元に戻らない。

新入社員としての今の状況は決して悪いものではない。
正直、環境としては非常に恵まれていることは自覚している。能力の実現の場としても、要求をそこそこ満たしてはいる。
しかし、問題は一段上げたギアが戻らないことにある。

上長にも相談したが「ビジョンが明確過ぎる」ことが営業としてマイナスに作用していると指摘されるとは夢にも思わなかった。

私は自分の可能性を、全て発揮する場が欲しい。そんな都合の良いものはない、なければ自ら作らなければならない。今こそ行動の時ではないだろうか。あと半年待て、とりあえず1年は、とりあえず3年は我慢しろ。確かに一般的にはその方が得策だろう。順当に出世してそれなりの満足感は得られるだろう。

だが、このままでは私の魂が腐る。居心地の良い環境は全力で蹴り飛ばさなければならない。
この業界は、何よりも体力がない弱小書店は、このままでは文字通り一つ残らず消滅してしまう。今、本当に今この瞬間に動き出しても間に合わないレベルで縮小を続けている。

今ここで頑張らずにいつ頑張るのか。
これは出版業界への宣戦布告である。


以上です。



この時の私の武器は「ビブリオバトル」一本でした。
結局11月と翌3月でも異動は実らず、4月に退職届を提出し一年前の5月31日に独立しました。
20180329「新文化」
話しの流れは変わりますが、2018年3月29日(木)に出版業界唯一の業界紙「新文化」の1面に記事が掲載されました。

2017年5月末(あと1ヵ月でボーナスだった笑)、出版業界の最大手である日本出版販売株式会社から独立しましたが、年度内最後に発行の業界紙の1面に特集していただきました。

せっかくなので前職の代表取締役以下役員全員、管理職70名ほどに報告メールしました。
この号の4面に日販の人事(トーハンも)が載っているので、きっと私の記事を見てくれているはずです。

業界紙の影響はさすがの威力で、出版デジタル機構(電子出版取次)やポプラ社、星海社(出版社)からすぐに連絡が来ました。出版業界を巻き込んで、ビブリオバトル普及&選書図書運動を大々的に展開して行きたいと思います。
以下、記事の全文です。

「神奈川・川崎市立の小中高校、特別支援学校に通う児童・生徒の不読率をゼロにしたい」――そんな夢を具現化していこうと一般社団法人ビブリオポルトスの代表理事を務める小松雄也氏(27)が孤軍奮闘している。
 大学1年生の時にビブリオバトルに出会い、「本を通じて人を知り、人を通じて本を知る魅力」に惹かれた。川崎市役所に出向き、「ビブリオバトルを市だけでなく、全国に普及させたい」と直訴。2013年12月に市立図書館で初めてビブリオバトルを開催した。その後も「本は自分に大切なものを教えてくれるもの」という小松氏の思いに、市の教育委員会が動いた。区役所などとも連携して市立病院、美術館でも実施した。14年9月、大学3年生の時にビブリオポルトスを設立し、さらに活動範囲を広げていった。
16年、日本出版販売に入社。首都圏支社の信越支店に配属されてからも勢いは止まらなかった。担当地区の長野県では、安曇野市立中学校の3年1組の生徒34人に「読書に関する意識調査」のアンケートを行い、その1人ひとりにそれぞれ異なる本を選んだ。中学校には地元の書店から購入してもらえるようお願いし、これまでにない手法で書店外商部をサポート。その後、生徒たちの読書量は3・4倍になったことが分かった。
小松氏は当時、セット本体価格4万円の「ポプラディア人物事典」(全5巻)を1人で40セット販売し、その功績もあって信越支店は日販全支店のなかで1位となる。
しかし、17年5月、多くの上司や同僚の反対もあったが、同社を退社。1人でビブリオポルトスの使命を全うしようと決めた。
「日販の入社に当たり、最終面接官だった加藤哲朗専務は憧れであり、尊敬する方でした。大阪屋栗田に転籍されてからも、食事にお誘いくださったことが何よりも嬉しかった」。
独立後、小松氏はクラウドファンディングで、市の児童養護施設などに本を寄贈するための資金を募っている。現在は42人から17万円が集まっている。地元の北野書店が長く読んでもらうためにフィルムコーティング装備を行う。その寄贈先の子どもたちに「いま夢中になっていることはなにか」と問うアンケートを行い、それに基づいて選書していく。
「川崎市の小中高校、特別支援学校の生徒は約11万人。1年に1冊ずつ寄贈するための予算約1億円の計上を市長に陳情していきたい。そして全国にムーブメントを起こし、出版界に恩返しできたらと思います」。この大志が同氏の原動力になっている。

以上です。


今では「選書図書運動」を主力として「机に本を置き続ける」活動を推進しています。
ビブリオバトルと並行して読書普及に努めたいと思います。

そして表題ですがせっかくなので本日5月31日をNippan Independence Dayと宣言します。
「日販独立記念日」です。ボーナスの一か月前に辞めることがコツです。


一般社団法人ビブリオポルトス代表理事 小松雄也

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