「絵本のまち、かわさき」と社会起業家 小松雄也の活動記録

【経歴】神奈川県川崎市出身。明治大学法学部を卒業後、出版業界最大手に就職。入社1年目で複数の企画で全社1位となり、社内のビジネスコンテストでは優秀アイデア賞を獲得。その後独立。 学生時代に周りの「読書離れ」が進んだ現状に強い危機感を抱く。大学図書館で一人奮闘する中、書評合戦ビブリオバトルと出会い、本を通じた人々の交流に可能性を見出す。2014年に読書を通じた世代間の交流、地域活性化や読書教育へと本格的に取り組むため、在学中に一般社団法人ビブリオポルトスを設立。小中学校での読書教育や、新聞で書評を担当する等、精力的な読書普及活動を続ける。第31回人間力大賞 会頭特別賞。「川崎市における読書普及活動」で第10回マニフェスト大賞 審査委員会特別賞(秋吉久美子選)を受賞。

タグ:ビブリオバトル

5
 今回は2014年5月10日(土)のイベントレポートです。Evernote Camera Roll 20140512 140711
■イベント開催概要
2014年5月10日(土)14時から、今回で第3回目となる「ビブリオバトル入門&体験講座」イベントが川崎市立中原図書館で開催されました。
参加者は小学生から年配の方まで、武蔵小杉近隣の方々を中心に、中には福井県から参加頂いた方もいて、総勢30名以上の方々にご参加頂きました。
ビブリオバトルとは、各自持参したオススメ本を5分間でトークのみで紹介し合い、最後にどの本が読みたいと思ったかを基準に投票でチャンプ本を決定するコミュニケーションゲームとなります。
コンセプトは「本を通して人を知る、人を通して本を知る」「書評のフットサル」と位置付けられています。
Evernote Camera Roll 20140512 142723
本イベントは、ビブリオバトルの概要を理解し、エキシビジョンマッチを見学することで雰囲気を感じた上で、実際に参加者同士でビブリオバトルを体験・体感することをメインとしたワークショップ型イベントです。
今回のイベントスケジュールは以下の通りとなります。Evernote Camera Roll 20140512 140750
■3名によるエキシビジョンマッチ
Evernote Camera Roll 20140512 140930
中原図書館田邊館長(当時)からの利用案内を含めたご挨拶、そしてビブリオバトルの簡単なルール説明の後、早速、代表発表者3名によるエキシビジョンマッチが行われました。
Evernote Camera Roll 20140512 142025
トップバッターは、エキシビジョンマッチ常連の大学生小林さん(後輩)。
在籍する明治大学文学部教授の著書を取り上げ、堅苦しい感じに思われる「古典」に対する読み方の3つのアプローチ方法や、おすすめ古典50選が載っていて「古典」を読むようになったエピソードを紹介し「古典」を読むことの魅力や良さを語りました。
Evernote Camera Roll 20140512 142037

パラダイス山元の飛行機の乗り方 1日11回搭乗の「ミリオンマイラー」が教えるヒコーキのあれこれ (ダイヤモンドビッグ選書)
2冊目の紹介は、旅好きが高じて「こすぎトラベラーズサロン」という、旅好きが集まり気兼ねなく語り合い交流できる場作りを開設しようと準備していた真鍋さん。
武蔵小杉で夢が実現する直前に、こちらのイベントに出演していただいていました!
飛行機乗り好きの本を取り上げ、マニアック過ぎる飛行機乗りの楽しみ方、仰天エピソードを次々に紹介し、会場を盛り上げました。
Evernote Camera Roll 20140512 142044


東京近郊の山ハイク (単行本)
最後は、ハイキングルックで小学生の娘さんと共に登場の岡本さん。
(弁論台の後ろに隠れている娘さんが可愛い)
ハイキングガイド本を紹介し、武蔵小杉からのアクセスの良さを再発見したことや、ガイド本を参考に初めてハイキングした際のエピソード、今後、ガイド本に紹介されている山を制覇するのが楽しみであることを紹介し、ハイキングの魅力が存分に伝わってきました。

3名の発表終了後、会場参加者1人1票で「読みたいと思った本」について手を挙げて投票しました。Evernote Camera Roll 20140512 142201
投票結果、見事エキシビジョンマッチチャンプ本になったのは、、、
真鍋さんの発表した「飛行機の乗り方(パラダイス山元)」に僅差で決まりました!良い写真
その後、5人一組のワークショップ型ビブリオバトルを行いました。
Evernote Camera Roll 20140512 142500
各グル―プで紹介された本を掲載します。
Evernote Camera Roll 20140512 144732
・【チャンプ本】これも数学だった!?(河原林 健一,田井中 麻都佳)
・1時間の違いですべてが捗る 朝活のススメ(徳本 昌大 他)
・後世への最大遺物(内村 鑑三)
・世界の変なトイレ(モーナ・E・グレゴリー 他)

Evernote Camera Roll 20140512 144802
・【チャンプ本】イニシエーション・ラブ(乾 くるみ)
・【チャンプ本】二宮翁夜話(二宮 尊徳)
・赤毛のアン(モンゴメリ・村岡 花子)
・ゴールデンスランバー(伊坂 幸太郎)
・村上海賊の娘(和田 竜)
Evernote Camera Roll 20140512 144813
・【チャンプ本】フェイド(ロバート・コーミア)
・おれに関する噂(デマ)
・謎解き超常現象(ASIOS)
・カソウスキの行方(津村 記久子)
・空の如く 海の如く(新田純子)
Evernote Camera Roll 20140512 144826
・【チャンプ本】風をつかまえた少年(ウィリアム・カムクワンバ 他)
・おたのしみ弁当(吉田健一)
・挫折し続ける初心者のための最後のジャズ入門(中山 康樹)
・もの食う人びと(辺見 庸)
・坂の上の雲(司馬 遼太郎)
Evernote Camera Roll 20140512 144838
・【チャンプ本】つめたいよるに(江國 香織)
・11万年のうえの1日
・生物と無生物のあいだ(福岡 伸一)
・愛について(キュルケゴオル)
・漢字クイズ100―意外と読めない、たぶん書けない
Evernote Camera Roll 20140512 144848
・【チャンプ本】ハローキティBOX ご当地キティ 完全カタログ3(限定キティ保護者会)
・絶対相手にNOと言わせない心理交渉術―シチュエーション別実戦説得テクニック(内藤 誼人)
・ボールペンでかんたんイラスト帳(4 flowers)
・かんがえるカエルくん(いわむら かずお)
・はだしのゲン(中沢啓治)

■(非公式)グランドチャンプ本 決定戦
イベントとしては、参加者同士のビブリオバトル体験で終了となりましたが、
中原図書館閉館時間までの間、参加希望者のみで各グループのチャンプ本同士で(非公式)グランドチャンプ決定戦を行いました。
以下の5冊のグループ内チャンプ本で、各自3分のミニビブリオバトルが行われました。
Evernote Camera Roll 20140512 144323
・これも数学だった!?(河原林 健一,田井中 麻都佳)
・ハローキティBOX ご当地キティ 完全カタログ3(限定キティ保護者会)
・イニシエーション・ラブ(乾 くるみ)
・風をつかまえた少年(ウィリアム・カムクワンバ 他)
・つめたいよるに(江國 香織)

投票結果、以下の本が(非公式)グランドチャンプ本に選ばれました!


風をつかまえた少年 14歳だったぼくはたったひとりで風力発電をつくった (文春文庫)Evernote Camera Roll 20140512 142522
■【参加者の声】
・見学するだけでなく、ビブリオバトルを体験できて良かった
・ビブリオバトルがこんなに面白いものだとは思わなかった
・普段読まないジャンルの本が知れて良かった
・参加者が気軽に体験できるワークショップ型のイベントはなかなか無くて良い
・自分のコミュニティの中でもビブリオバトルをやってみたい

今振り返ってみても、紹介された本の表紙を見るだけで誰が紹介していたかが思い出せるのが素晴らしいと思います。
「本を通して人を知る・人を通して本を知る」を体現したイベント開催ができました。

2018年もこのような活動を是非とも再開して行きます!
紹介された本を1冊でも読んでいただけるとこれ以上なく嬉しいです。
これからも宜しくお願いします。

小松雄也

5
前回の記事の続き。
舞台は2014年3月1日(土)「第2回中原図書館ビブリオバトル入門&体験講座」
こちらは「なかはらメディアネットワーク」のPRを兼ねた企画であり、川崎市の中原区役所まちづくり推進部企画課より依頼され実施しました。

【なかはらメディアネットワークとは】
テレビ・ラジオ・WEB・季刊誌などの地域メディアが集まり、「なかはらメディアネットワーク」を発足した。地域メディアが連携して区内のあらゆる情報を発掘・発信することにより、地域交流の促進や中原区のイメージアップをめざしている。
http://www.city.kawasaki.jp/nakahara/page/0000048793.html
2014年3月1日
前回は30人の参加でしたが、今回は雨と云う悪条件にも負けず40人以上の川崎市民の皆様に集まっていただきました。
川崎市中原区後援、中原図書館の支援、有隣堂の協力、そして「なかはらメディアネットワーク」情報発信スポットの一つの企画としてとして、このようなイベントを迎えることができて。色々な方に大変お世話になりました。
これからも「読書のまち、かわさき」のため、全力で活動を続けて、お世話になった方々へのご厚意に応えていきたいと思います。

ポスター等で事前に発表者(バトラー)を募集しました。
ビブリオバトルを理解するには実際に見ることが一番有効であるため、冒頭で簡単なルールの説明をした後にエキシビジョンマッチを実施しました。
中原図書館ビブリオバトル2
発表者(バトラー)5名による第2回中原図書館ビブリオバトルエキシビジョンマッチ!20140301202650d1a
紹介された本は以下の通りです。

【1冊目】

マヨネーズ大全

【2冊目】

菊と刀 (光文社古典新訳文庫)

【3冊目】

三月ひなのつき (福音館創作童話シリーズ)

【4冊目】

1時間の違いですべてが捗る 朝活のススメ 安心して参加できる 厳選朝活ガイド付き(選び方、参加のコツも指南) (impress QuickBooks)

【5冊目】

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)
見事に様々なジャンルの本が揃いました。
一人の人間では決して読まなかったであろう本が、一度参加するだけでこれだけ多ジャンルの本に出会えることはビブリオバトルの魅力の一つです。
5番目の発表者である前田さんは、川崎市のご当地アイドル・川崎純情小町☆(当時)の中原区担当「かおりん」こと、前田薫里さんである。
初めてのビブリオバトルへの参加でしたがとても一所懸命で好感が持てました。流石アイドルです。20140301205535819
そして、第2回中原図書館ビブリオバトルエキシビジョンマッチのチャンプ本を手に入れたのは、後年・共にビブリオポルトスを設立することになる近藤さん(ビブニャンの発案者)の紹介した「マヨネーズ大全」でした!
得に感心したのは、明らかに川崎純情小町のファンの方が、ビブリオバトルの主旨を汲んでいただいてアイドルとは別の方に投票していたことです!素直に素晴らしいと感じました。

【内容紹介】
おしるこ、味噌汁にマヨネーズ? 国内マヨネーズ商品70品目を解説し、100食品と食べ合わせたその結果は!? 誕生の歴史から栄養学まで収録した、驚きのまるまる一冊マヨネーズ大百科。
amazonのトップレビューにこちらのイベントに参加された方がコメントされているので紹介します。
【コメント】
偶然、ビブリオバトルという読書会のようなイベントに誘われ、そこでの説明に興味を惹かれ、一票を投じました。他の方も面白いと感じたのでしょう「チャンプ本」に推薦された本です。さっそく、買い求めました。期待を裏切らない面白さです。
マヨネーズの語源、近代フランス料理界での歴史を英仏戦争まで遡り、かつ、日本では、中村董一郎のキュービーマヨネーズ創業、その後の発展、そして、現代のマヨネーズ人気にまで及んでいます。
中島董一郎の食へのこだわり、情熱、創業の苦労、その品質とおいしさを維持し続ける努力が読み取れます。

前田薫里さんに川崎純情小町☆のポスターとCDを贈呈される近藤さん。201403012100563b2
そして10分間の休憩を挟み、4人一組のビブリオバトル体験講座を実施しました。
ビブリオバトルは講義型よりも、全員が発表するワークショップ型の方が面白いです!
20140301210741490
今回はポスターに書いた通り「お子様連れ」の方も大歓迎でした!
「絵本」の紹介もあるので、小さい子も楽しめる会となりました。
2013年12月21日1
ここまでのイベントを当初は予定し、14時~16時までの時間でスムーズに事は進みました。
しかし、またもや当時の中原図書館長のご厚意で、17時の閉館時間ぎりぎりまで会場の使用を許可していただきました!(その心意気に感動してしまいます)
「せっかくなら4人一組で決まったチャンプ本を共有したらいいじゃない」の一言でそこから各グループのチャンプ本の頂点を決めるため「第2回中原図書館ビブリオバトル体験講座王座決定戦」が行われました。
川崎市民の皆様がとてもノリノリで楽しそうな様子が印象的でした。
そして閉館時間ぎりぎりまで、ビブリオバトルは行われました。

【1冊目】
『「竹内文書」の秘密』単行本 著者 布施泰和 
【2冊目】
「第2図書系補佐」幻冬舎よしもと文庫 著者 又吉直樹
【3冊目】
「空の如く、海の如く」 単行本 著者 新田純子
【4冊目】
「Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ」大型本 著者 Jeff Potter 翻訳 水原文
【5冊目】
「ちいちゃんのかげおくり」あかね創作えほん 著者 あまんきみこ イラスト 上野 紀子

全てのバトルが終わったのは16時50分でした。(中原図書館は土日17時に閉館)
職員の皆様には大変申し訳ないことをしたが、色々な引き出しのある本を知ることができました。

そして、栄えある第2回中原図書館ビブリオバトル体験講座のグランドチャンプ本は、「Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ」でした!

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)
【内容紹介】
料理の味はさまざまな化学反応によって決定されます。その原理を知ることで、自分で作る料理はより美味しくなり、他の人が作った料理を深く楽しむことが可能になります。
本書『Cooking for Geeks』は、ギーク、エンジニア、プログラマのために書かれた料理の基本を学ぶ書籍です。食材の味と風味の組み合わせ方から、熱の加え方の違いが食材に与える影響、またパンやお菓子にとって最も重要な空気を含ませる方法など、料理の科学的な仕組みを詳細に解説し、さらなる応用や独自の新しいアイデアを生み出すための基礎を提供します。
さらに簡単なものから本格派まで100を超えるレシピと、科学者、シェフ、フードブロガーなど21人のインタビューを掲載。「モダニスト料理」または「分子ガストロノミー」といった新しい料理の考え方や、食材の温度を精密にコントロールする「真空調理法」など、新しい調理法も紹介します。

ビブリオバトルが始まると「この本のレシピで作る料理は美味しくない!」と衝撃の一言に、発表者はこう続けました。これは技術系の方々の悪ノリで書かれた本であり、例えば「アイフォンアプリの作り方」と云う本で作成したアプリは、絶対に面白くないと断言できる!
巷に溢れている技術系の本に対して、本質をついた発言に私は強く心惹かれました。

そして、即刻、中原図書館からの退却しました!
中原図書館の方々、中原区役所の方々には、本当に心から感謝の言葉を伝えたいです!

小松雄也

5
今回は私の読書普及活動の原点と言える川崎市立中原図書館での一幕を紹介します。
舞台は2013年12月21日(土)第1回中原図書館ビブリオバトル入門&体験講座です。
ビブリオバトルに触発された私は、すぐに地元でも開催したいと当時の中原図書館長に直訴して、3ヶ月くらい粘りに粘って6F多目的室を貸していただけることになりました!大学に行く前に伺い、大学が終わったらまた挨拶に行く。既に勇退された田邊館長、本当にご尽力ありがとうございました。
こちらのイベントは川崎市立中原図書館の後援、有隣堂の協力で実施しました。
 
まずは冒頭で「ビブリオバトルって何だ? ルール説明!!」を流しました。
こちらの動画は本当に素晴らしい完成度です!
絵本タッチでほのぼのテイスト。伝えたいエッセンスが見事に詰まっています。
中原図書館ビブリオバトル
ポスターもしっかり保存されていました笑
また当時のFacebookイベントページが残っていますので掲載します。
https://www.facebook.com/events/758749810808157/
【タイムスケジュール】
13時30分: 中原図書館6階 多目的室開場
14時00分: 開会の挨拶&ビブリオバトルエキシビジョンマッチ
14時30分: ビブリオバトルの解説&説明
14時50分: 休憩
15時00分: 4人一組でビブリオバトル体験
15時30分: 閉会の挨拶&16時までフリートーク可

第1部が代表者によるエキシビジョンマッチでまずは「質問者&投票者」としてビブリオバトルに参加。第2部が全員参加のワークショップ型ビブリオバトルで実際に「発表者」という形式は、考案者の谷口先生が千代田図書館で行っていたものを換骨奪胎(丸パクリ)したものです。当時はパワポ資料もお願いして丸々いただき(厚かましい) 公式ルールの理念に即した上で自分なりに改良したものを使用していました。

まずは第1部の大学生4名(同級生&後輩)によるエキシビジョンマッチ。
残念ながら当時の写真が遺されていないのですが、メモだけは見つかりました!
【チャンプ本】

奇跡の教室 (小学館文庫)
見事にチャンプ本を獲得したのはこちらの本でした!
将来は国語科教師を目指しているという学生の熱意が伝わってくる紹介でした。
戦後、公立校のすべり止めと見られていた灘中学で、文庫本『銀の匙』だけを3年間かけて読む授業を始める。虚弱な少年の成長物語を、横道にそれながら丁寧に追体験していく、橋本授業を受けられたのは30年間でわずか千人。そして『銀の匙』授業3巡目の昭和43年卒業組は「私立初の東大合格者日本一」に。実社会でも教科書なき道を切り拓いていく、「燃え尽きない一生学び続ける好奇心」を授けた授業を、橋本武自身と教え子たちへの1年間の及ぶ取材から解析。スロウリーディング・ブームの火付け役となった感動のノンフィクション。

銀の匙 (新潮文庫)
2016年に新潮文庫から「銀の匙」が出版されていたのでご紹介。
日々の生活を子供の視点から淡々と描いた本作は、生命力に溢れていて素晴らしい。
「君たちはどう生きるか」や「次郎物語」と併せて読みたい一冊です。
(これらの本は改めて紹介させていただきます。)
IMG_1789
こちらが4人一組のワークショップの様子です。
各グループでチャンプ本が決まった後、面白いことが起こりました。
何と参加者の皆様が自発的に、各グループでチャンプ本になった本を全体で共有したいと申し出ていただいたのです!(本当に嬉しかった)
当時の中原図書館館長も粋な人で、土曜日は通常17時に閉館でありますが、自然に生まれた市民からの要望を受け時間ぎりぎりまでの延長を快諾していただきました。
そこから臨時のビブリオバトルです。
エキシビジョンマッチ・ワークショップから続いて、3度目の戦いが始まりました。
【チャンプ本】

へんないきもの三千里
当時を見返して驚きました。
昨今の「ざんねんないきもの」ブームを見越してこの本が紹介されていたのです!笑
深海魚に呑まれ、アリに奴隷にされ、免疫細胞軍と戦う羽目に・・・・・・セレブなおシャレ少女が放り出されたのは、情け無用の生き物世界だった!へんないきもの、続々登場。生物界に迷いこんだ少女のすっとこ長編物語。
こちらのチャンプ本を獲得したのは私の中学時代からの友人でした。
参加者たちのイベント記事も発掘したのでご参照いただければ当時の雰囲気に触れていただけると思います。
https://shinojackie.blogspot.jp/2013/12/blog-post_32.html
http://mame-tora.com/2013/12/2150

こうして私の初めての読書普及活動は無事に終えることができました。
参加者は全体で27名。参加者全員の満足度が高い素晴らしいイベントとなりました。
実はこのイベントは川崎市内で大きな話題となり、これから連鎖して市内に広がりを見せて行くのですが、それは次回の記事でお話ししましょう。
川崎市民の皆様は温かく、本当に清々しい気持ちになれる1日でした。

小松雄也

5
ビブリオバトルを認識し(二度目)、考案者の講演会に出向き、同時に明治大学でもビブリオバトルを開催することを決めて、今度は企画からすべて携わることにしました。
今回の舞台は2013年5月~11月24日の出来事。
7797_346416515485372_1260465858_n
観衆の前で行う初めてのビブリオバトルでした!
こちらは「ビブリオバトル首都決戦2013」という全国大会の予選でもありました。poster_1
こちらのポスターは現代芸術家の日比野克彦氏によるデザインです。IMG_0905
2013年6月15日(土)の予選会の前には、新宿シェーキーズを貸し切ってパーティをしました笑。
その甲斐あって、参加者はなんと40名!P6154892
前回の学生2名参加と比べて、大きな進歩を遂げました。
私は2回戦で初チャンプ本を獲得!決選投票で大学地区決戦に上がりました!
P6154983
大学2年生の小松(私) 少し体重が増えています笑
その後、新宿紀伊國屋書店での地区決戦も順当に勝ち上がり、決勝まで残りました。
当時の様子が動画で残っています。
 
(1500回くらい再生されていた東京都が投稿していた動画が非公開のためこちらで笑)
紹介した本は三島由紀夫の「葉隠入門」という本です。

葉隠入門 (新潮文庫)
私が三島由紀夫に夢中になったのは、高校を卒業した後の浪人時代です。
カナダ・ヴァンクーバーに3か月間留学し、日本のことが上手く説明できない自分に失望し、その反動で読書にのめり込むという(勉強しろ!)泥沼の浪人生活を楽しく過ごしていました。
そこで出会ったのが三島由紀夫の美しい日本語です。
わたしは「葉隠」に、生の哲学を夙に見いだしていたから、その美しく透明なさわやかな世界は、つねに文学の世界の泥沼を、おびやかし挑発するものと感じられた。その姿をはっきり提示してくれることにおいて、「葉隠」はわたしにとって意味があるのであり、「葉隠」の影響が、芸術家としてのわたしの生き方を異常にむずかしくしてしまったのと同時に、「葉隠」こそは、わたしの文学の母胎であり、永遠の活力の供給源であるともいえるのである。すなわちその容赦ない鞭により、叱咤により、罵倒により、氷のような美しさによって。(「葉隠入門」プロローグ「葉隠とわたし」P15より抜粋)
この日本語に私は夢中になりました。
500円あれば新潮文庫で購入できますので(本体430円税別)ワンコインで最も人生を豊かにできる手段だと確信しているため、自信を持ってお勧めします!
IMG_1031
紀伊國屋書店新宿本店でもポップを作成して、実際に特集棚で売り出していただきました。IMG_1773
そして決勝戦の様子はTokyo MXの番組で放送され私もテレビデビュー!2014 1月1日明治大学広報
明治大学広報課にも取材いただき、35万部程度発行される第663号(2014年1月1日発行)に記事が掲載されました。

【書評合戦首都決戦に明大生が出場】
大学生・大学院生がお薦めの本を紹介し、観客が一番読みたいと思う本(チャンプ本)を決める書評合戦「ビブリオバトル首都決戦2013」が、11月24日、東京都千代田区のベルサール秋葉原で開催され、本学の小松雄也さん(法2)が出場した。
この大会は、本を用いてコミュニケーションを図ることや、若年層の読書機会を増やすことなどを目的に、東京都や東京都教育委員会などが主催している。全国各地区で行われた予選会には、延べ783人が参加。この日は、予選会を勝ち抜いた30人が、約3300人の聴衆を前に思い思いにプレゼンした。
参加者はまず、1組6人の5グループで準決勝を実施。小松さんは、江戸時代の武士の修養書「葉隠」を三島由紀夫が解説した「葉隠入門」を取り上げ、「高校卒業後カナダに留学した時、侍や武士道について考えた際に、現地で見つけた本」と出合った経緯を説明した。そして、「本の書かれた時代と現代で、意外な共通点が多いことも分かる。三島由紀夫文学を知るきっかけにもなる良書」と発表し、グループ内で最多の票を集め、決勝進出を決めた。決勝は各グループの最多得票者5人で行われ、小松さんは惜しくもチャンプ本選出とはならなかったものの、堂々と熱弁をふるい会場から拍手を浴びた。
http://www.meiji.ac.jp/koho/meidaikouhou/20140101/p15_02.html

記事にある通り、優勝できなかったのは今でも悔しいですね!
しかしながら、この大会をきっかけに私の人生はビブリオバトルに大きく傾いて行きます。

次回は初の主催でビブリオバトルを地元で開催された記事を書こうと思います。
宜しくお願いします。

小松雄也

5
いよいよ私の読書普及活動について書いて行きたいと思います。
私がビブリオバトルという言葉を知ったのは2012年の年末頃。
当時は明治大学法学部の1年生。風前の灯であったmixを活用して、入学式直前に学生を100人集めて新宿シェーキーズで交流会とかを開いていました。
今思うと情熱が盛大に空回りをしていたように思います。

今でこそ読書普及がライフワークですが当時は明治大学和泉図書館でモラトリアムを浪費する一学生でした。自分の選書で本棚作成をしたり、新宿紀伊國屋で100万円分の図書館用の本を購入するブックハンティングに参加したりしていました。(こう書くとなんだかんだ本に関する活動をしていますね)
ブックハンティングでは一人で60万円分の本を選書し、担当者を大いに困らせました。
tokusetsu1
明治大学図書館の過去の記事に■小松雄也さん(法・1)の写真がありました。
当時は体脂肪率が10%程度の頃なので、なんとかく眼光が鋭い笑
ビブリオバトルという言葉を初めて聞いたのは、明治大学和泉図書館のイベント。
確か2012年12月15日(土)、主催は図書館の職員で、当日参加した学生はなんと2名。
職員の集客力に失望して、私は参加すらしませんでした。(反抗期) ビブリオバトル?
なんだそれ?という当時の世間一般と同じ反応で、全く興味が湧きませんでした。
運命的な出会いを果たしたのは2013年3月。その時のことを今でも覚えています。
場所は川崎市の有隣堂 武蔵小杉東急スクエア店
情報通の親友と本屋に立ち寄ると、1冊の本を私に紹介してくれました。


ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム (文春新書)
それはビブリオバトルの本でした。
「最近、東京都の教育現場でビブリオバトルが流行っているらしい。小松は本好きだから向いているんじゃないか?」
この親友の一言で私の人生は大きく変わりました。
「ビブリオバトルは誰でも遊べる、誰でも開催できる、本の紹介を中心にしたコミュニケーションゲームだ。ビブリオバトルというゲームを仲間と遊ぶだけで、面白い本に出会える、お互いのことを知ることができる、自分の興味や読んだ本の面白さを知ってもらえる、プレゼンのトレーニングになると、大学、会社、まちづくり団体、小中高校、図書館、書店、学生団体、学会など様々なコミュニティで注目されてきているのだ。(本文P15より抜粋)」
文春新書のこの本と出会い、体系的にまとめられたビブリオバトルの魅力に取りつかれました。
(当時買った本は、現在は前職の日販首都圏支社8Fの本棚スペースに寄贈してしまったが、今手元にある本はビブリオバトル関連の賞をもらった際、著者の立命館大学教授・谷口先生のサイン本です)
特に「本を通して人を知る・人を通して本を知る」というキャッチフレーズが気に入り、感動そのままに早速ビブリオバトル普及委員会という全国組織に連絡、ちょうど谷口先生が東京都千代田図書館でビブリオバトルの講演をするということで、参加することにしました。(善は急げ)
同時に明治大学でもビブリオバトルを開催することを決め、今度は企画からすべて携わることにしました。こちらは「ビブリオバトル首都決戦2013」という学生の全国大会の予選でもありました。
(そちらの様子は明日に書きたいと思います!)P4154429
ビブリオバトルの書籍は何冊も発売されていますが、その中の一つに私も寄稿した本があります。

ビブリオバトル ハンドブック
【内容紹介】
今、話題の知的書評合戦「ビブリオバトル」のすべてがわかるハンドブック。図書館や書店、職場やカフェのほか、居酒屋や古民家、山頂や河原での開催例などが満載。また、学校での多彩な開催例やビブリオバトルを楽しむためのアイデア、Q&A等も掲載されている。巻末には、ビブリオバトルに参加した際、発表された本などを書き留めておける書きこみノートもあり、備忘録としても活用可能。持ち歩きできるコンパクトサイズの1冊。

今月中に書ければと思いますが、川崎市岡本太郎美術館で開催したビブリオバトルのレポートを寄稿しています。印税は入りませんが執筆時に図書カードをいただきました!
こちらは日本全国の事例集として活用できますので、ビブリオバトルを学ぶのにちょうど良いです。
他にもビブリオバトルをテーマにした小説が多数出版されています!
是非とも手に取っていただければ幸いです。

小松雄也拝

このページのトップヘ