今日は学生の頃にプレスリリースを最大限に活用した話をしようと思います。
【プレスリリースとは】「報道機関・マスコミ向けに告知する広報的手法」

舞台は2015年11月6日~12月2日にかけての一幕。
学生最後の夏休みに書いた「川崎市における読書普及活動」と題したマニフェストが
評価され、第10回マニフェスト大賞 審査委員会特別賞(秋吉久美子選)を受賞しました。
②第10回マニフェスト大賞 審査委員会特別賞 秋吉久美子選
女優の秋吉久美子さんに賞状と記念トロフィーをいただきました。
一般社団法人ビブリオポルトスのマスコットであるビブニャンと一緒に出席しました!
12109063_771811849612501_4013917423761875988_n
過去最多(2015年当時)の2,467件1,433団体、日本全国の市長、地方自治体、
県議会議員、市議会議員が出場する中を突破し、こちらの賞をいただきました。
2015manitai_bosyu
【マニフェスト大賞とは】
マニフェスト大賞は、地方自治体の議会・首長等や地域主権を支える市民等の、優れた活動を募集し、表彰するものです。これにより、地方創生を推進する方々に栄誉を与え、さらなる意欲向上を期するとともに、優れた取り組みが広く知られ互いに競うようにまちづくりを進める「善政競争」の輪を拡げるために設けられました。
毎日新聞20151107053
共催が毎日新聞であったため、他メディアにも取材してもらえる方法はないかと考え、
当時大学生だったこともあり大学のプレスリリースを活用してみることにしました。
https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2015/6t5h7p00000jx7s4.html
プレスリリースはこんな感じで書きました!
20151202 川崎市長・表敬訪問
以前からお世話になっていた川崎市教育委員会を通じて福田市長にアポを取り、
表敬訪問の様子を他のメディアに取材してもらおうと思い付き、即行動しました。
訪問日が12月2日に決まると、すぐに明治大学広報課に直接赴き説得してリリースを載せてもらいました。そして24枚カラー印刷し川崎市役所の記者クラブにねじ込みました。
(確か水曜のこの時間は授業があったはずですが、自主休校。大学的にはアウトです笑)
③川崎市 福田市長表敬訪問
その甲斐あって、無事に福田市長への表敬訪問が実現しました。
何と!福田市長も前職では、早稲田大学マニフェスト研究所に所属していたそうです!
持ち時間15分のはずが、30分程度無我夢中で楽しく話し続けました。
その様子がこちらです!(TVKに名前を「雅也」と間違えられ厳重に抗議しました)
私は賞状を、市長にはトロフィーを持っていただき、官民共同な感じを演出しました。

見えにくいですが胸元には大学の公式キャラクター「めいじろう」のバッチをつけ、
学生らしい感じも決して忘れずに!(広報課のキャラクターなのです笑)
(なんと「めいじろう」はLINEスタンプにもなっていて大変好評です!)
https://store.line.me/stickershop/product/1259779
朝日新聞20151202057
市長室には朝日新聞・神奈川新聞・テレビ神奈川・タウンニュース中原区版と
多くの地域メディアの皆様に取り上げていただきました!
そして表見訪問を終えて部屋を出ると、川崎市役所の職員の皆様から盛大な拍手を
スタンディングオぺ―ション的な雰囲気でしていただきました。
神奈川新聞201512190582

最後に、受賞したマニフェスト全文を掲載させていただきます。

「川崎市における読書普及活動」
 
■取り組み概要 
「読書のまち、かわさき」を掲げる神奈川県川崎市において、書評合戦ビブリオバトルを通じた読書普及活動を展開した。ビブリオバトルとは、数人が集まって自分の好きな本を 5分間で紹介し、2~3 分の質疑応答を経た後、どの本が一番読みたくなったのかを一人一票の投票で決める、書評のコミュニケーションゲームである。

「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」においても、文部科学省がビブリオバトルの普及について言及している。川崎市教育委員会を通じて、市内全域の小学校の図書担当者 113 名、中学校・特別支援学校の司書教諭や図書担当者 54 名、図書館コーディネーター21 名に対してビブリオバトルの研修を実施した。

また、ビブリオバトルの特性として、様々な世代が本を通じて話し合い、交流することができるため、川崎市立図書館・区役所・市民館と連携して読書イベントを無料で市民に公開し、小中学生から高齢者まで、多くの世代の市民が本を通じて語り合える場を提供した。さらに、川崎市立中原図書館では、ビブリオバトルで紹介される本を絵本に限定することで、読み聞かせに親しむ乳幼児や未就学児も楽しめるイベントを実施し、子育て世代に対しても「読書のまち」にふさわしい読書教育の場を提供した。川崎市立井田病院では患者が集まるサロンでビブリオバトルを実施し、川崎市岡本太郎美術館では開館 15 周年記念イベントの「TARO 祭り」の中で、岡本太郎に関わる全ての本を対象としたビブリオバトルを実施し、芸術をテーマに集まった多くの市民たちへ、様々な本に触れるための機会を作った。夏休みには、川崎市麻生市民館と共同でビブリオバトルの企画運営のための講座を行い、市内の中学生に 4 日間の夏期講習を実施し、後日、講座を受けた中学生のみで麻生市民館におけるビブリオバトルの企画運営を務めるなど、子供たちの自主性を育てる活動もしている。
 
川崎市学習状況調査によると、平成 24 年度の子供の不読率(一か月に一冊も本を読まない割合)は、小学生で 15.6%、中学生で 32.2%となっている。一方、全国学校図書館協議会の平成 24 年度学校調査によると、小学生は 4.5%、中学生は 16.4%である。全国平均に比べると、川崎市の小学生は 10%以上、中学生は倍近くも不読率が高い。「読書のまち」を推進し、子供が読書に親しめる社会を実現するためにも、具体的な対策が求められている。 そのためにも市内全域の小中学校と連携することで、まずは各学校でのビブリオバトルの実施、それらの定着を経てビブリオバトル川崎市大会を企画運営し、読書に対する新しいアプローチとして、子供たちを中心とした読書コミュニティの形成を実現したい。 

4 月 23 日は「子ども読書の日」、10 月 27 日は「文字・活字文化の日」、11 月 3 日は読書の秋に係わる「文化の日」、毎年の夏休みには「読書感想文」。子供たちが読書に触れる機会を通じて、全国的な読書普及啓発の象徴となるイベントに育てて行きたい。

■特に力を入れた点、取り組みのポイント 
ただ、漠然とビブリオバトルを実施するのではなく、従来の国語教育で重視されてきた「読む」「書く」に限らず、「聞く」「話す」ことに重点を置いて、より実践的で現実社会で必要とされる能力を育てることに注視している。また、読書は国語という教科だけではなく、全ての知識の根幹となるため、なるべく多くの先生と協力し、子供の読書環境を整えている。特にこれからの社会では、グローバリズムの推進と共に、自分の意見をきちんと出し、相手の文化や背景を鑑みるという能力が強く求められて行くため、総合的なコミュニケーション能力を養成するためにも、ビブリオバトルの活用は有効である。また、近い未来に、大学入試においてもプレゼンテーション能力が評価の一つとなるため、自分の好きな本を通じて、自分の考えを理路整然と述べることは、新しい訓練の方法としても最適である。

平成 27 年 3 月に出された第 2 次川崎市教育振興基本計画では、「子どもが読書に親しみ、夢や想像を広げ、感性や表現力を高め、自ら考え健やかに生きる力を育むことができるよう、学校司書の適正配置を進めるとともに、図書担当教諭や学校図書館ボランティアの資質向上を図るための研修の実施など、学校図書館の充実を図ります」、「子どもから大人までが読書に親しめるよう、さまざまな読書活動を推進するため、学校司書等の配置を含めた読書環境の整備を推進します」という今後 10 年間における目標が出されているため、ただの抽象的なスローガンに終わらせることなく、具体的な方法としてビブリオバトルを有効活用して行きたい。 

また、川崎市教育委員会を通じて、小中学生の子供たちのみに読書教育を実施するのではなく、市民に開かれた講座と組み合わせることで、地域全体で読書に親しみを持てるような街を育てる。「読書のまち」における取組として、従来のままでは宣言するだけの形骸化した存在になっているのが現状であるため、川崎市での取り組みを皮切りに、日本全国の「読書のまち」宣言都市に対して、提言をして行く。まずは川崎市での学校教育・地域社会の連携を実現した上で、社会におけるビブリオバトルを通じた読書の役割を、現在の日本政府が掲げる地方創生に貢献させる。川崎市を日本全国のモデルケースとし、恵まれた識字率にふさわしい「読書の国」を再び実現したい。 

■参考 URL 





■本を通じた総合力強化プログラム研修  ビブリオバトル入門&体験講座 
https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2015/6t5h7p00000ja8n1.html 

今回、自分が書いたマニフェストを改めて読み返してみて、熱い気持ちになりました。
明治大学のプレスリリースを私物化(?)するなんて、肝が据わった行動力です。

学生の皆様には、自分の活動に確信があれば、大学広報課で交渉してみてください。
私は2年次にアポなしで乗り込み、40分演説してその後10回は記事になりました!笑
(今でも2013年~2016年の大学のリリースに残り続けているのは強いですよ)

「読書のまち・かわさき」を盛り上げていくため、学生時代の私に負けないように、
精力的に読書普及に努めて行きたいと思います。

小松雄也