「絵本のまち、かわさき」と社会起業家 小松雄也の活動記録

【経歴】神奈川県川崎市出身。明治大学法学部を卒業後、出版業界最大手に就職。入社1年目で複数の企画で全社1位となり、社内のビジネスコンテストでは優秀アイデア賞を獲得。その後独立。 学生時代に周りの「読書離れ」が進んだ現状に強い危機感を抱く。大学図書館で一人奮闘する中、書評合戦ビブリオバトルと出会い、本を通じた人々の交流に可能性を見出す。2014年に読書を通じた世代間の交流、地域活性化や読書教育へと本格的に取り組むため、在学中に一般社団法人ビブリオポルトスを設立。小中学校での読書教育や、新聞で書評を担当する等、精力的な読書普及活動を続ける。第31回人間力大賞 会頭特別賞。「川崎市における読書普及活動」で第10回マニフェスト大賞 審査委員会特別賞(秋吉久美子選)を受賞。

小松雄也/川崎市出身の社会起業家。川崎市立下小田中小学校・西中原中学校卒業。

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地元である中原図書館でのビブリオバトルを実施して行くことで、市内の図書館でも話題となりオファーをいただけるようになりました。
本日の舞台は2014年6月1日(日) 場所は川崎市立多摩図書館で「ビブリオバトルを体験しませんか」というイベントを実施しました。
第一回多摩図書館ビブリオバトル
徐々にですがポスターが改良されてきています笑。
元々は明治大学和泉図書館での資料を改造したものです。多摩図書館2
今回は川崎市教育委員会からプレスリリースを出していただきました。
この辺りで初めて「報道発表」なるものの存在を知ります(無知でした)タウンニュース予告記事
結果、実施前の段階でタウンニュースに記事が掲載されたり2014年6月2日神奈川新聞 第一回多摩図書館
イベント当日に記者の方が取材に来ていただき、神奈川新聞に記事が載りました。
記事で紹介されているオシムの本を紹介した彼は、小学生の時からの友人です笑多摩図書館1
今回のタイムスケジュール&紹介された本はこちらです。
エキシビジョンの発表者(バトラー)が全員市関係者なのが特徴です。

【1冊目】強く生きる言葉

【2冊目】生と死の境界線―「最後の自由」を生きる

【3冊目】教室はまちがうところだ

【4冊目】ぼくは本屋のおやじさん (ちくま文庫)
美術館職員・NPO・学校・図書館に所属する皆様が、それぞれ自分たちの領域を紹介するような本の紹介は非常に密度が濃いものとなりました。
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【チャンプ本】は「ぼくは本屋のおやじさん (ちくま文庫)」。本をこよなく愛していることがひしひしと伝わってくる素晴らしいビブリオバトルでした。
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その後、参加者全員でのワークショップ型ビブリオバトルを行いました。10440266_508072319319790_2876007417508901478_n
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参加者の個性を感じる多様性に満ちた本の数々が紹介されました!
多摩図書館3
最後にアンケートの結果を公表します。
「ビブリオバトルを体験しませんか」 アンケート集約結果
(2014.6.1)参加者37名、報道機関1 回収枚数23

【ビブリオバトルの感想】(下線は多摩図書館で付けました)
○本を愛してやまない様々な年代の方がつどえるたいへんよい機会だった。ワークショップ形式が面白いので続けて欲しいと思う。
○初めのバトルは4名だけだったので、もう少し多いほうがいいなと思いました。皆の前で話すのは緊張しますね。でも面白い本を知れてよかったです。
○次回も参加希望。
○様々な本(良書)を知ることができて面白かった。
○たくさんのおもしろい本を見つけることができただけでなく、さまざまな世代の方々と交流を深めることができた点で、非常に有意義な時間を過ごすことができました。時間があれば次回も参加したいと思います。
○最初難しく、みんなしっかりした本なので、マンガなんて持ってきて平気なのかなあと思っていましたが、やってみると好きな本なので、言いたいことを話せて、マンガだったにもかかわらず,みんなしっかり聞いてくれて、票までもらえてとてもやりがいがあり、おもしろかったです。普段読まない本を他の人が分かりやすく説明してくれたので、読んでみたい本が増えました。
○伝えることが難しいと実感したが、自分の考えを相手が理解しようとしてくれることに喜びを感じた。今後も参加したいと思った。
○グループ形式のビブリオバトルははじめて参加いたしました。とても楽しかったです。進行もとても上手ですね。コミュニケーションツールとしてのお話が響きました。ありがとうございました。
○段取り良く進行していただいたので、要領よく流れを知ることができました。公式ルール通り5分の時間が与えられていれば私の紹介本がチャンプ本でした。かも。
○初めての参加でしたが、本を通した交流の場づくりとして興味深い。
○自分の関心分野とは異なるジャンルの本に出会える面白さ。
○世代による違いからくる“おもしろい本”の多様性
○とてもおもしろかったです。今まで本は読むもので、紹介するということがなかったので。
○自身の愛する本を公然と、熱っぽく語れる貴重な場所です。たいへん楽しめました!!
○幅広い世代の方と交流できる点が好きです。
○ビブリオバトルに参加するのは2回目ですが、だんだん興味がもてる様になりました。
○3分は短いと思いましたが、余計なことを考える暇がなくて、かえってよかったです。なにより、皆さんが前のめりになって聞いて下さって嬉しかったです。ワークショップは絶対あったほうがいいです。また、こういう機会を作ってください。
○いろいろな世代の人が、話す機会が生まれてとてもよかったです。自分では手にとらないと思う本も読みたくなりました。
○楽しかったです。
○はじめて参加させていただきましたが、やはりYouTubeでみるのと違い、Liveはとても楽しかったです。やはりビブリオバトルは会場一体になることも楽しみのひとつなんだと感じました。
○小学校以来、読書感想文というとただ宿題の負担というマイナスイメージで、主体的に読書を楽しむ気持ちになれなかったのが、人を通じて紹介されることで前向きに読んでみたいという気持ちに初めてなりました。初めて伺う言葉ですが私はすてきな出会いと思いました。おっしゃるとおりコミュニケーションの勉強にもなると思います。
○やはり実際に見てみると、実態がわかりました。ありがとうございます。ライブ独特の楽しさがありますね。中学生にもすすめてみようと思います。
○ずっと興味があったのですが、機会がなく今日もたまたま知って参加(見学)しました。次はバトラーで参加したいです。
○まず、自分が実際やってみてすごく楽しかったです。いろいろな方や本に出会えることももちろんですが、ディスカッションタイムなど本を媒介にして話をできることがよかったです。ありがとうございました。

【今後企画して欲しいことなど】
○3ケ月に一度、楽しみにしています。
○ジャンル別のビブリオバトルがあるとよいと思う。
○中原区・多摩区以外の開催もできれば…と思います。
○こういったワークショップ形式だと自分から参加ができて楽しさが伝わりやすいと思うので、今回のようなやり方で、他のところでもやって欲しいです。またぜひ参加したいです!
○同年代での今回のワークショップ
○定期的におこなうと楽しいと思います。
○定例会として、毎月の曜日に図書館ロビーでBBを企画してはいかがでしょう?
○これからも機会があれば参加したい。ありがとうございました。
○小説、エッセイ、漫画等、ジャンル別だともっと面白いかなーと感じました!
○今後も開催されますことを期待いたします。
○テーマを決めて!(科学系とか、まんがとか)やってほしい。

非常に嬉しいアンケート結果となりました。
このように中原図書館でのイベントを契機に、川崎市内での活動がどんどん広がりを見せて行きます。
「読書のまち・かわさき」を盛り上げていく活動はこれからです!

宜しくお願いします。

小松雄也

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 今回は2014年5月10日(土)のイベントレポートです。Evernote Camera Roll 20140512 140711
■イベント開催概要
2014年5月10日(土)14時から、今回で第3回目となる「ビブリオバトル入門&体験講座」イベントが川崎市立中原図書館で開催されました。
参加者は小学生から年配の方まで、武蔵小杉近隣の方々を中心に、中には福井県から参加頂いた方もいて、総勢30名以上の方々にご参加頂きました。
ビブリオバトルとは、各自持参したオススメ本を5分間でトークのみで紹介し合い、最後にどの本が読みたいと思ったかを基準に投票でチャンプ本を決定するコミュニケーションゲームとなります。
コンセプトは「本を通して人を知る、人を通して本を知る」「書評のフットサル」と位置付けられています。
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本イベントは、ビブリオバトルの概要を理解し、エキシビジョンマッチを見学することで雰囲気を感じた上で、実際に参加者同士でビブリオバトルを体験・体感することをメインとしたワークショップ型イベントです。
今回のイベントスケジュールは以下の通りとなります。Evernote Camera Roll 20140512 140750
■3名によるエキシビジョンマッチ
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中原図書館田邊館長(当時)からの利用案内を含めたご挨拶、そしてビブリオバトルの簡単なルール説明の後、早速、代表発表者3名によるエキシビジョンマッチが行われました。
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トップバッターは、エキシビジョンマッチ常連の大学生小林さん(後輩)。
在籍する明治大学文学部教授の著書を取り上げ、堅苦しい感じに思われる「古典」に対する読み方の3つのアプローチ方法や、おすすめ古典50選が載っていて「古典」を読むようになったエピソードを紹介し「古典」を読むことの魅力や良さを語りました。
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パラダイス山元の飛行機の乗り方 1日11回搭乗の「ミリオンマイラー」が教えるヒコーキのあれこれ (ダイヤモンドビッグ選書)
2冊目の紹介は、旅好きが高じて「こすぎトラベラーズサロン」という、旅好きが集まり気兼ねなく語り合い交流できる場作りを開設しようと準備していた真鍋さん。
武蔵小杉で夢が実現する直前に、こちらのイベントに出演していただいていました!
飛行機乗り好きの本を取り上げ、マニアック過ぎる飛行機乗りの楽しみ方、仰天エピソードを次々に紹介し、会場を盛り上げました。
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東京近郊の山ハイク (単行本)
最後は、ハイキングルックで小学生の娘さんと共に登場の岡本さん。
(弁論台の後ろに隠れている娘さんが可愛い)
ハイキングガイド本を紹介し、武蔵小杉からのアクセスの良さを再発見したことや、ガイド本を参考に初めてハイキングした際のエピソード、今後、ガイド本に紹介されている山を制覇するのが楽しみであることを紹介し、ハイキングの魅力が存分に伝わってきました。

3名の発表終了後、会場参加者1人1票で「読みたいと思った本」について手を挙げて投票しました。Evernote Camera Roll 20140512 142201
投票結果、見事エキシビジョンマッチチャンプ本になったのは、、、
真鍋さんの発表した「飛行機の乗り方(パラダイス山元)」に僅差で決まりました!良い写真
その後、5人一組のワークショップ型ビブリオバトルを行いました。
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各グル―プで紹介された本を掲載します。
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・【チャンプ本】これも数学だった!?(河原林 健一,田井中 麻都佳)
・1時間の違いですべてが捗る 朝活のススメ(徳本 昌大 他)
・後世への最大遺物(内村 鑑三)
・世界の変なトイレ(モーナ・E・グレゴリー 他)

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・【チャンプ本】イニシエーション・ラブ(乾 くるみ)
・【チャンプ本】二宮翁夜話(二宮 尊徳)
・赤毛のアン(モンゴメリ・村岡 花子)
・ゴールデンスランバー(伊坂 幸太郎)
・村上海賊の娘(和田 竜)
Evernote Camera Roll 20140512 144813
・【チャンプ本】フェイド(ロバート・コーミア)
・おれに関する噂(デマ)
・謎解き超常現象(ASIOS)
・カソウスキの行方(津村 記久子)
・空の如く 海の如く(新田純子)
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・【チャンプ本】風をつかまえた少年(ウィリアム・カムクワンバ 他)
・おたのしみ弁当(吉田健一)
・挫折し続ける初心者のための最後のジャズ入門(中山 康樹)
・もの食う人びと(辺見 庸)
・坂の上の雲(司馬 遼太郎)
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・【チャンプ本】つめたいよるに(江國 香織)
・11万年のうえの1日
・生物と無生物のあいだ(福岡 伸一)
・愛について(キュルケゴオル)
・漢字クイズ100―意外と読めない、たぶん書けない
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・【チャンプ本】ハローキティBOX ご当地キティ 完全カタログ3(限定キティ保護者会)
・絶対相手にNOと言わせない心理交渉術―シチュエーション別実戦説得テクニック(内藤 誼人)
・ボールペンでかんたんイラスト帳(4 flowers)
・かんがえるカエルくん(いわむら かずお)
・はだしのゲン(中沢啓治)

■(非公式)グランドチャンプ本 決定戦
イベントとしては、参加者同士のビブリオバトル体験で終了となりましたが、
中原図書館閉館時間までの間、参加希望者のみで各グループのチャンプ本同士で(非公式)グランドチャンプ決定戦を行いました。
以下の5冊のグループ内チャンプ本で、各自3分のミニビブリオバトルが行われました。
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・これも数学だった!?(河原林 健一,田井中 麻都佳)
・ハローキティBOX ご当地キティ 完全カタログ3(限定キティ保護者会)
・イニシエーション・ラブ(乾 くるみ)
・風をつかまえた少年(ウィリアム・カムクワンバ 他)
・つめたいよるに(江國 香織)

投票結果、以下の本が(非公式)グランドチャンプ本に選ばれました!


風をつかまえた少年 14歳だったぼくはたったひとりで風力発電をつくった (文春文庫)Evernote Camera Roll 20140512 142522
■【参加者の声】
・見学するだけでなく、ビブリオバトルを体験できて良かった
・ビブリオバトルがこんなに面白いものだとは思わなかった
・普段読まないジャンルの本が知れて良かった
・参加者が気軽に体験できるワークショップ型のイベントはなかなか無くて良い
・自分のコミュニティの中でもビブリオバトルをやってみたい

今振り返ってみても、紹介された本の表紙を見るだけで誰が紹介していたかが思い出せるのが素晴らしいと思います。
「本を通して人を知る・人を通して本を知る」を体現したイベント開催ができました。

2018年もこのような活動を是非とも再開して行きます!
紹介された本を1冊でも読んでいただけるとこれ以上なく嬉しいです。
これからも宜しくお願いします。

小松雄也

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舞台は2014年3月21日(金)
神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙「タウンニュース」に記事が掲載されました。
(「なかはらメディアネットワーク」のご縁です。)
タウンニュース中原 人物風土記035
この写真、大雨の日に取材があったので髪が濡れています。
ジャケットもあったのにびちょびちょ。タートルネックより上で撮りました笑
https://www.townnews.co.jp/0204/2014/03/21/229733.html

【ビブリオバトル(書評合戦)を通して市内で読書文化を盛り上げる活動をする】
小松 雄也さん 井田杉山町在住 23歳(当時)

「尖れ、危険な方へ」
◯…数人がおすすめの本を紹介し、どの本が一番読みたくなったかを観客が決める書評合戦「ビブリオバトル」。昨年行われた全国大会のファイナリストであり、地元・川崎で広めたいと普及委員を務める。「市民が本を通じて交流できるのがビブリオバトルの魅力」。『読書のまち・かわさき』を応援し、より盛り上げたいと、ブログで本の紹介をするなど積極的に活動する。
◯…ビブリオバトルを知ったのは昨年6月。友人から教えてもらい「おもしろそうだな」と全国のナンバーワンを決める大会に出場した。予選、地区決戦、準決勝と勝ち進み、5人のファイナリストの一人に。優勝は逃したものの「自分の紹介した本を手にする人が多くて嬉しかった」と笑顔を見せる。その後、中原図書館、中原区役所の後援を得て、ビブリオバトルを2回開催。今後も区内の図書館で開催していくという。
◯…下小田中小学校、西中原中学校、日本大学高校を卒業した。リーダー気質で中学時代は6期連続で学級委員長を務めた。その他にも応援団長、合唱コンクールの伴奏者など、さまざまな役を経験。高校卒業後には語学留学でカナダに渡った。海外での経験を通して「なんとでもなるという覚悟ができた」と振り返る。これまでに感銘を受けた本は川崎出身・岡本太郎の『自分の中に毒を持て』。「尖れ、危険な方へ進めという考え方がいいなと思った」
◯…ビブリオバトルの普及など活動を続けるうちに、地元に新しい図書館を作り、川崎市を全国のモデルケースにしたいと思うように。現在は日本の図書館の良し悪しを知るため、市内の図書館へ取材を重ねている。さらに、日本より文化が進んでいるニューヨークへの留学を検討中。そして、将来は図書館コンサルティングのような仕事に就きたいという。「芸術・文化が育つ場所として図書館を地域コミュニティの拠点にしたいですね」

当時は大学二年生ですが、この記事だけだと学生である記述が見当たりません笑
当時から考えていることの主軸は全く変わっていませんね。
今も昔も「読書のまち・かわさき」を盛り上げたい一心で活動しています。
記事の中で言及されている岡本太郎の本はこちらです。

自分の中に毒を持て<新装版> (青春文庫)
この本は浪人時代に同じく浪人の友人から紹介されて(勉強しろ)読み込んだ本です。
辛い時、現状に甘えそうな時、この本は大きな活力を与えてくれます。
書いた時期は2016年4月17日で少し未来にずれますが、朝日中高生新聞という中学生・高校生向けの新聞で半年間書評を連載した際、こちらの本を紹介したのでそのレビューを掲載します。
朝日中高生新聞20160417「自分の中に毒を持て」岡本太郎
「あなたの情熱を探して」
私は学生時代から、書評合戦「ビブリオバトル」を通じて、読書の楽しさをたくさんの人と共有したいという思いで活動しています。「己の夢にすべてのエネルギーを賭けるべき」。芸術家・岡本太郎の言葉は、挑み続けるすべての人たちの心に、深く突き刺さります。 
岡本太郎の言葉に出会ったのは、浪人時代。当時の私は慣れ親しんだ土地を離れ、一人勉強に打ち込む中で、深い孤独を感じていました。そんな時期に、この本を何度も読み返すと、体の奥底から情熱が湧き上がって来るのを感じました。「読書の面白さを、一人でも多くの人に伝えたい」。情熱を胸に、法人を立ち上げてからは、無我夢中の毎日。一冊の本との出会いから、夢が実現して行く――目標が少しずつ形になって行く中で、あの頃の孤独は、もはや感じなくなりました。 
何か魅力に感じたことに対して、全力で突き進んでみる。何時間続けても苦にならない、夢中になれることを探してみる。それさえ分かれば、どれだけ困難な道であっても、必ず突破することができるはずです。 
あなたの情熱はどこにありますか?

この記事も日販で新人をしながら書いていたのだなぁ、としみじみ思います。
まさか岡本太郎美術館と仕事をする等、この時は想像もしていませんでした。
「読書のまち・かわさき」を盛り上げる活動はまだまだ続いて行きます。

小松雄也

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前回の記事の続き。
舞台は2014年3月1日(土)「第2回中原図書館ビブリオバトル入門&体験講座」
こちらは「なかはらメディアネットワーク」のPRを兼ねた企画であり、川崎市の中原区役所まちづくり推進部企画課より依頼され実施しました。

【なかはらメディアネットワークとは】
テレビ・ラジオ・WEB・季刊誌などの地域メディアが集まり、「なかはらメディアネットワーク」を発足した。地域メディアが連携して区内のあらゆる情報を発掘・発信することにより、地域交流の促進や中原区のイメージアップをめざしている。
http://www.city.kawasaki.jp/nakahara/page/0000048793.html
2014年3月1日
前回は30人の参加でしたが、今回は雨と云う悪条件にも負けず40人以上の川崎市民の皆様に集まっていただきました。
川崎市中原区後援、中原図書館の支援、有隣堂の協力、そして「なかはらメディアネットワーク」情報発信スポットの一つの企画としてとして、このようなイベントを迎えることができて。色々な方に大変お世話になりました。
これからも「読書のまち、かわさき」のため、全力で活動を続けて、お世話になった方々へのご厚意に応えていきたいと思います。

ポスター等で事前に発表者(バトラー)を募集しました。
ビブリオバトルを理解するには実際に見ることが一番有効であるため、冒頭で簡単なルールの説明をした後にエキシビジョンマッチを実施しました。
中原図書館ビブリオバトル2
発表者(バトラー)5名による第2回中原図書館ビブリオバトルエキシビジョンマッチ!20140301202650d1a
紹介された本は以下の通りです。

【1冊目】

マヨネーズ大全

【2冊目】

菊と刀 (光文社古典新訳文庫)

【3冊目】

三月ひなのつき (福音館創作童話シリーズ)

【4冊目】

1時間の違いですべてが捗る 朝活のススメ 安心して参加できる 厳選朝活ガイド付き(選び方、参加のコツも指南) (impress QuickBooks)

【5冊目】

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)
見事に様々なジャンルの本が揃いました。
一人の人間では決して読まなかったであろう本が、一度参加するだけでこれだけ多ジャンルの本に出会えることはビブリオバトルの魅力の一つです。
5番目の発表者である前田さんは、川崎市のご当地アイドル・川崎純情小町☆(当時)の中原区担当「かおりん」こと、前田薫里さんである。
初めてのビブリオバトルへの参加でしたがとても一所懸命で好感が持てました。流石アイドルです。20140301205535819
そして、第2回中原図書館ビブリオバトルエキシビジョンマッチのチャンプ本を手に入れたのは、後年・共にビブリオポルトスを設立することになる近藤さん(ビブニャンの発案者)の紹介した「マヨネーズ大全」でした!
得に感心したのは、明らかに川崎純情小町のファンの方が、ビブリオバトルの主旨を汲んでいただいてアイドルとは別の方に投票していたことです!素直に素晴らしいと感じました。

【内容紹介】
おしるこ、味噌汁にマヨネーズ? 国内マヨネーズ商品70品目を解説し、100食品と食べ合わせたその結果は!? 誕生の歴史から栄養学まで収録した、驚きのまるまる一冊マヨネーズ大百科。
amazonのトップレビューにこちらのイベントに参加された方がコメントされているので紹介します。
【コメント】
偶然、ビブリオバトルという読書会のようなイベントに誘われ、そこでの説明に興味を惹かれ、一票を投じました。他の方も面白いと感じたのでしょう「チャンプ本」に推薦された本です。さっそく、買い求めました。期待を裏切らない面白さです。
マヨネーズの語源、近代フランス料理界での歴史を英仏戦争まで遡り、かつ、日本では、中村董一郎のキュービーマヨネーズ創業、その後の発展、そして、現代のマヨネーズ人気にまで及んでいます。
中島董一郎の食へのこだわり、情熱、創業の苦労、その品質とおいしさを維持し続ける努力が読み取れます。

前田薫里さんに川崎純情小町☆のポスターとCDを贈呈される近藤さん。201403012100563b2
そして10分間の休憩を挟み、4人一組のビブリオバトル体験講座を実施しました。
ビブリオバトルは講義型よりも、全員が発表するワークショップ型の方が面白いです!
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今回はポスターに書いた通り「お子様連れ」の方も大歓迎でした!
「絵本」の紹介もあるので、小さい子も楽しめる会となりました。
2013年12月21日1
ここまでのイベントを当初は予定し、14時~16時までの時間でスムーズに事は進みました。
しかし、またもや当時の中原図書館長のご厚意で、17時の閉館時間ぎりぎりまで会場の使用を許可していただきました!(その心意気に感動してしまいます)
「せっかくなら4人一組で決まったチャンプ本を共有したらいいじゃない」の一言でそこから各グループのチャンプ本の頂点を決めるため「第2回中原図書館ビブリオバトル体験講座王座決定戦」が行われました。
川崎市民の皆様がとてもノリノリで楽しそうな様子が印象的でした。
そして閉館時間ぎりぎりまで、ビブリオバトルは行われました。

【1冊目】
『「竹内文書」の秘密』単行本 著者 布施泰和 
【2冊目】
「第2図書系補佐」幻冬舎よしもと文庫 著者 又吉直樹
【3冊目】
「空の如く、海の如く」 単行本 著者 新田純子
【4冊目】
「Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ」大型本 著者 Jeff Potter 翻訳 水原文
【5冊目】
「ちいちゃんのかげおくり」あかね創作えほん 著者 あまんきみこ イラスト 上野 紀子

全てのバトルが終わったのは16時50分でした。(中原図書館は土日17時に閉館)
職員の皆様には大変申し訳ないことをしたが、色々な引き出しのある本を知ることができました。

そして、栄えある第2回中原図書館ビブリオバトル体験講座のグランドチャンプ本は、「Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ」でした!

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)
【内容紹介】
料理の味はさまざまな化学反応によって決定されます。その原理を知ることで、自分で作る料理はより美味しくなり、他の人が作った料理を深く楽しむことが可能になります。
本書『Cooking for Geeks』は、ギーク、エンジニア、プログラマのために書かれた料理の基本を学ぶ書籍です。食材の味と風味の組み合わせ方から、熱の加え方の違いが食材に与える影響、またパンやお菓子にとって最も重要な空気を含ませる方法など、料理の科学的な仕組みを詳細に解説し、さらなる応用や独自の新しいアイデアを生み出すための基礎を提供します。
さらに簡単なものから本格派まで100を超えるレシピと、科学者、シェフ、フードブロガーなど21人のインタビューを掲載。「モダニスト料理」または「分子ガストロノミー」といった新しい料理の考え方や、食材の温度を精密にコントロールする「真空調理法」など、新しい調理法も紹介します。

ビブリオバトルが始まると「この本のレシピで作る料理は美味しくない!」と衝撃の一言に、発表者はこう続けました。これは技術系の方々の悪ノリで書かれた本であり、例えば「アイフォンアプリの作り方」と云う本で作成したアプリは、絶対に面白くないと断言できる!
巷に溢れている技術系の本に対して、本質をついた発言に私は強く心惹かれました。

そして、即刻、中原図書館からの退却しました!
中原図書館の方々、中原区役所の方々には、本当に心から感謝の言葉を伝えたいです!

小松雄也

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2013年12月21日に川崎市立中原図書館で開催した「第1回中原図書館ビブリオバトル入門&体験講座」を受けて、神奈川新聞に記事が掲載されました。2014年1月18日神奈川新聞
公益財団法人かわさき市民活動センターの方が私のイベントに参加してくださり「市民発~地域をつくる人・活動~」というコーナーに掲載していただきました!
http://www1.kawasaki-shiminkatsudo.or.jp/

【書評会 普及を目指し】
「読書のまち・かわさき」を担っていきたいと、力強く語る大学生がいる。14年前から川崎に住んでいる明治大生の小松雄也さん(23)だ。学業の傍ら、川崎市に「ビブリオバトル」を根付かせるための活動に取り組んでいる。
ビブリオバトルは、ゲーム性を持った書評会のこと。司会者のもと、4~5人の紹介者が、お勧め本の魅力を5分ずつ語り、質問を受けるという形で進んでいく。聴衆の投票によって一番読みたい本(チャンプ本)が選ばれる。
このイベントを川崎に普及させたいと思ったのには、きっかけがある。昨年6月に大学図書館で開催されたビブリオバトルに、世代間の交流、地域活性化やまちづくりの可能性を感じたことだった。
昨年12月に中原図書館で行われた「ビブリオバトル入門&体験講座」には、年齢も性別も違う約30人が集まった。初めて会った人同士が、それぞれ自分の好きな文庫本・小説・漫画など手にすると、自然と話が弾み仲良くなった。今後は、3月1日に第2回の同講座を中原図書館で実施を予定している。
紹介者としても、「ビブリオバトル首都決戦2013」の最終5人まで残る実力者である小松さんは、「自分の紹介した本が、発表をきっかけにいろいろな人たちに読まれていく楽しさを、ぜひ体験してほしい」と話している。

記事にも書かれていますが、第1回のイベントが盛況だったことから川崎市中原区役所からオファーが届きました!
2014年3月1日
なんと川崎市のご当地アイドルである「川崎純情小町」がビブリオバトルに挑戦!
また川崎フロンターレを2013年シーズンで勇退した伊藤宏樹選手と並んでイベントを開催することになりました!(最終戦でマリノスの優勝を阻止して大久保が得点王を獲って最後の交代選手が伊藤宏樹選手!)
こちらは「なかはらメディアネットワーク」のPRを兼ねた企画であり、川崎市中原区より依頼されました。
(あの「ひょっこりひょうたん島」のひとみ座ともご一緒です!)
【なかはらメディアネットワークとは】
テレビ・ラジオ・WEB・季刊誌などの地域メディアが集まり、「なかはらメディアネットワーク」を発足した。地域メディアが連携して区内のあらゆる情報を発掘・発信することにより、地域交流の促進や中原区のイメージアップをめざしている。
http://www.city.kawasaki.jp/nakahara/page/0000048793.html
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「伊藤宏樹さんとふれあいトーク」に参加してきました。
2014年2月28日(金)13時~15時 場所は中原図書館6階多目的室。
プロサッカー選手から「集客プロモーション部」のスタッフとして活躍の場を移した伊藤選手。
私も身長は180cm近くあるが(実際は177cm)、さすが川崎山脈の名は伊達じゃない!
川崎フロンターレは長年にわたって「読書のまち、かわさき」の活動に貢献しています。
そこでさらなる読書活動として、川崎フロンターレの選手によるビブリオバトルを行ってはいかがであろうか、と質疑応答の時間で質問をしてみました。

こちらの質問に対しては、大変有意義な試みで面白い、推薦したい、との言葉をいただきました。
翌日に中原図書館で行われる「第2回中原図書館ビブリオバトル入門&体験講座」へ川崎フロンターレ広報部のスタッフが出席してくれるというから、その本気度が垣間見えました。
(まさかこの時のご縁が、川崎フロンターレとの素晴らしい仕事に繋がるとは夢にも思っていませんでしたが、その話はまた後日させていただきます。)

次の質問では、私は川崎市立西中原中学校の卒業生であることから、中学では、毎年春の時期に体力テストを行う。そこで川崎フロンターレの選手が、中学生たちと全く同じ種目をテストし、それを川崎市で公開したら、プロスポーツ選手の実力を自分たちと比べられる、素晴らしい機会になるのではないか、と提案を行いました。
伊藤選手は、こちらの質問の方により興味を示しました。
シーズン途中での体力テストは、選手たちのリスクになるので、今年の実施は難しいですが、伊藤選手がプレテストとして測定し、公開したら、来年のキャンプでの実行は可能になるのではないか。となんだか実現しそうな回答をいただきました!
川崎フロンターレ!2017年シーズンに悲願のJ1優勝を成し遂げましたが、その素晴らしいスピリットは当時から変わりません!

次はイベントPRのため地元ラジオである「かわさきFM 79.1MHz」にて「Enjoy★なかはら」という番組に出演しました。

「Enjoy★なかはら」のパーソナリティは島岡美延さん。
エネルギッシュな素敵な女性で、ラジオ初体験の私を適切にフォローしていただきました。
なんと、明治大学法学部の先輩であるというから、驚きです!IMG_1911
番組で事前に好きな曲を2曲選んでほしい、とリクエストがありました。
1曲目は明治大学校歌。
(「サワコの朝」で明治大学文学部教授の斉藤孝先生がリクエストして、最高にクールだと思いオマージュしました!)

2曲目はYapoosの赤い戦車。
(大学受験前や勝負の前には必ず私が聞く曲です)

放送後、ラジオ局の前でも写真を撮りました。
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一所懸命、ラジオ放送に取り組んだところ、嬉しいことに熱い放送だった!と褒めていただきました。
2014年3月1日以降もイベントを開催するなら、是非とも連絡してくれとの申し出をお受けして、人との繋がりの重要性を再確認する素晴らしい機会となりました。
翌日はいよいよ「第2回中原図書館ビブリオバトル入門&体験講座」イベントの成否はいかに?!
https://www.facebook.com/events/267093406787361/
(また当時のFacebookページが見つかりました笑)


小松雄也

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今回は私の読書普及活動の原点と言える川崎市立中原図書館での一幕を紹介します。
舞台は2013年12月21日(土)第1回中原図書館ビブリオバトル入門&体験講座です。
ビブリオバトルに触発された私は、すぐに地元でも開催したいと当時の中原図書館長に直訴して、3ヶ月くらい粘りに粘って6F多目的室を貸していただけることになりました!大学に行く前に伺い、大学が終わったらまた挨拶に行く。既に勇退された田邊館長、本当にご尽力ありがとうございました。
こちらのイベントは川崎市立中原図書館の後援、有隣堂の協力で実施しました。
 
まずは冒頭で「ビブリオバトルって何だ? ルール説明!!」を流しました。
こちらの動画は本当に素晴らしい完成度です!
絵本タッチでほのぼのテイスト。伝えたいエッセンスが見事に詰まっています。
中原図書館ビブリオバトル
ポスターもしっかり保存されていました笑
また当時のFacebookイベントページが残っていますので掲載します。
https://www.facebook.com/events/758749810808157/
【タイムスケジュール】
13時30分: 中原図書館6階 多目的室開場
14時00分: 開会の挨拶&ビブリオバトルエキシビジョンマッチ
14時30分: ビブリオバトルの解説&説明
14時50分: 休憩
15時00分: 4人一組でビブリオバトル体験
15時30分: 閉会の挨拶&16時までフリートーク可

第1部が代表者によるエキシビジョンマッチでまずは「質問者&投票者」としてビブリオバトルに参加。第2部が全員参加のワークショップ型ビブリオバトルで実際に「発表者」という形式は、考案者の谷口先生が千代田図書館で行っていたものを換骨奪胎(丸パクリ)したものです。当時はパワポ資料もお願いして丸々いただき(厚かましい) 公式ルールの理念に即した上で自分なりに改良したものを使用していました。

まずは第1部の大学生4名(同級生&後輩)によるエキシビジョンマッチ。
残念ながら当時の写真が遺されていないのですが、メモだけは見つかりました!
【チャンプ本】

奇跡の教室 (小学館文庫)
見事にチャンプ本を獲得したのはこちらの本でした!
将来は国語科教師を目指しているという学生の熱意が伝わってくる紹介でした。
戦後、公立校のすべり止めと見られていた灘中学で、文庫本『銀の匙』だけを3年間かけて読む授業を始める。虚弱な少年の成長物語を、横道にそれながら丁寧に追体験していく、橋本授業を受けられたのは30年間でわずか千人。そして『銀の匙』授業3巡目の昭和43年卒業組は「私立初の東大合格者日本一」に。実社会でも教科書なき道を切り拓いていく、「燃え尽きない一生学び続ける好奇心」を授けた授業を、橋本武自身と教え子たちへの1年間の及ぶ取材から解析。スロウリーディング・ブームの火付け役となった感動のノンフィクション。

銀の匙 (新潮文庫)
2016年に新潮文庫から「銀の匙」が出版されていたのでご紹介。
日々の生活を子供の視点から淡々と描いた本作は、生命力に溢れていて素晴らしい。
「君たちはどう生きるか」や「次郎物語」と併せて読みたい一冊です。
(これらの本は改めて紹介させていただきます。)
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こちらが4人一組のワークショップの様子です。
各グループでチャンプ本が決まった後、面白いことが起こりました。
何と参加者の皆様が自発的に、各グループでチャンプ本になった本を全体で共有したいと申し出ていただいたのです!(本当に嬉しかった)
当時の中原図書館館長も粋な人で、土曜日は通常17時に閉館でありますが、自然に生まれた市民からの要望を受け時間ぎりぎりまでの延長を快諾していただきました。
そこから臨時のビブリオバトルです。
エキシビジョンマッチ・ワークショップから続いて、3度目の戦いが始まりました。
【チャンプ本】

へんないきもの三千里
当時を見返して驚きました。
昨今の「ざんねんないきもの」ブームを見越してこの本が紹介されていたのです!笑
深海魚に呑まれ、アリに奴隷にされ、免疫細胞軍と戦う羽目に・・・・・・セレブなおシャレ少女が放り出されたのは、情け無用の生き物世界だった!へんないきもの、続々登場。生物界に迷いこんだ少女のすっとこ長編物語。
こちらのチャンプ本を獲得したのは私の中学時代からの友人でした。
参加者たちのイベント記事も発掘したのでご参照いただければ当時の雰囲気に触れていただけると思います。
https://shinojackie.blogspot.jp/2013/12/blog-post_32.html
http://mame-tora.com/2013/12/2150

こうして私の初めての読書普及活動は無事に終えることができました。
参加者は全体で27名。参加者全員の満足度が高い素晴らしいイベントとなりました。
実はこのイベントは川崎市内で大きな話題となり、これから連鎖して市内に広がりを見せて行くのですが、それは次回の記事でお話ししましょう。
川崎市民の皆様は温かく、本当に清々しい気持ちになれる1日でした。

小松雄也

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ビブリオバトルを認識し(二度目)、考案者の講演会に出向き、同時に明治大学でもビブリオバトルを開催することを決めて、今度は企画からすべて携わることにしました。
今回の舞台は2013年5月~11月24日の出来事。
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観衆の前で行う初めてのビブリオバトルでした!
こちらは「ビブリオバトル首都決戦2013」という全国大会の予選でもありました。poster_1
こちらのポスターは現代芸術家の日比野克彦氏によるデザインです。IMG_0905
2013年6月15日(土)の予選会の前には、新宿シェーキーズを貸し切ってパーティをしました笑。
その甲斐あって、参加者はなんと40名!P6154892
前回の学生2名参加と比べて、大きな進歩を遂げました。
私は2回戦で初チャンプ本を獲得!決選投票で大学地区決戦に上がりました!
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大学2年生の小松(私) 少し体重が増えています笑
その後、新宿紀伊國屋書店での地区決戦も順当に勝ち上がり、決勝まで残りました。
当時の様子が動画で残っています。
 
(1500回くらい再生されていた東京都が投稿していた動画が非公開のためこちらで笑)
紹介した本は三島由紀夫の「葉隠入門」という本です。

葉隠入門 (新潮文庫)
私が三島由紀夫に夢中になったのは、高校を卒業した後の浪人時代です。
カナダ・ヴァンクーバーに3か月間留学し、日本のことが上手く説明できない自分に失望し、その反動で読書にのめり込むという(勉強しろ!)泥沼の浪人生活を楽しく過ごしていました。
そこで出会ったのが三島由紀夫の美しい日本語です。
わたしは「葉隠」に、生の哲学を夙に見いだしていたから、その美しく透明なさわやかな世界は、つねに文学の世界の泥沼を、おびやかし挑発するものと感じられた。その姿をはっきり提示してくれることにおいて、「葉隠」はわたしにとって意味があるのであり、「葉隠」の影響が、芸術家としてのわたしの生き方を異常にむずかしくしてしまったのと同時に、「葉隠」こそは、わたしの文学の母胎であり、永遠の活力の供給源であるともいえるのである。すなわちその容赦ない鞭により、叱咤により、罵倒により、氷のような美しさによって。(「葉隠入門」プロローグ「葉隠とわたし」P15より抜粋)
この日本語に私は夢中になりました。
500円あれば新潮文庫で購入できますので(本体430円税別)ワンコインで最も人生を豊かにできる手段だと確信しているため、自信を持ってお勧めします!
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紀伊國屋書店新宿本店でもポップを作成して、実際に特集棚で売り出していただきました。IMG_1773
そして決勝戦の様子はTokyo MXの番組で放送され私もテレビデビュー!2014 1月1日明治大学広報
明治大学広報課にも取材いただき、35万部程度発行される第663号(2014年1月1日発行)に記事が掲載されました。

【書評合戦首都決戦に明大生が出場】
大学生・大学院生がお薦めの本を紹介し、観客が一番読みたいと思う本(チャンプ本)を決める書評合戦「ビブリオバトル首都決戦2013」が、11月24日、東京都千代田区のベルサール秋葉原で開催され、本学の小松雄也さん(法2)が出場した。
この大会は、本を用いてコミュニケーションを図ることや、若年層の読書機会を増やすことなどを目的に、東京都や東京都教育委員会などが主催している。全国各地区で行われた予選会には、延べ783人が参加。この日は、予選会を勝ち抜いた30人が、約3300人の聴衆を前に思い思いにプレゼンした。
参加者はまず、1組6人の5グループで準決勝を実施。小松さんは、江戸時代の武士の修養書「葉隠」を三島由紀夫が解説した「葉隠入門」を取り上げ、「高校卒業後カナダに留学した時、侍や武士道について考えた際に、現地で見つけた本」と出合った経緯を説明した。そして、「本の書かれた時代と現代で、意外な共通点が多いことも分かる。三島由紀夫文学を知るきっかけにもなる良書」と発表し、グループ内で最多の票を集め、決勝進出を決めた。決勝は各グループの最多得票者5人で行われ、小松さんは惜しくもチャンプ本選出とはならなかったものの、堂々と熱弁をふるい会場から拍手を浴びた。
http://www.meiji.ac.jp/koho/meidaikouhou/20140101/p15_02.html

記事にある通り、優勝できなかったのは今でも悔しいですね!
しかしながら、この大会をきっかけに私の人生はビブリオバトルに大きく傾いて行きます。

次回は初の主催でビブリオバトルを地元で開催された記事を書こうと思います。
宜しくお願いします。

小松雄也

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